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『ジョーカー』監督とホアキン・フェニックス、劇場公開の心境を明かす ─ 「とにかく観て、一本の映画として受け止めてほしい」

ジョーカー
(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

DCコミックス原作、“狂気の犯罪王子”の誕生を描く映画『ジョーカー』が、いよいよ本日2019年10月4日(金)より日米同時公開となる。本作はヴェネツィア国際映画祭で最高賞(金獅子賞)に輝き、大絶賛を浴びながらも、さまざまな角度から議論を呼んできた。待望の公開にあたって、トッド・フィリップス監督と主演のホアキン・フェニックスがコメントを発している。

2019年10月2日(米国時間)、ニューヨーク映画祭での上映に登場したフィリップス監督は、作品が「現実の暴力を誘発するのではないか」との物議を醸し、プロモーションにおける自らの発言が批判を浴びている状況も踏まえて、このように述べた。


「この映画はいろんなことが言われていますし、僕もいろんなことを言ってきました。そのことは分かっています。みなさんが観てくださること、ようやく映画そのものに語ってもらえることを本当にうれしく思います。

(劇中で)現実社会の暴力を示唆するのが良いと思ったんです。僕たちが慣れてしまっている、漫画らしい暴力はなくしてしまおうと。自分でちょっと驚いたのは、そっち(漫画らしい演出)に進むのは無責任のように思えたこと。本当にリアルに感じられること、重みをもたらすこと、示唆を含めることには大きな責任が伴うと思ったからです。」

『ジョーカー』が物議を醸している状況を受け、ホアキンは米Vanity Fairにて「航海が順調にいくとは思っていませんでした。難しい映画ですし、ある面では、強烈なリアクションが来るのも良いことだと思います」とコメント。フィリップス監督は、米AP Newsにて「とにかく観ていただき、一本の映画として受け止めていただければと思います」と発言した。「だけど、みなさん全員に好きになってほしいかといえば、ノー。みなさん全員のための映画を作ったわけではありません」。しかし監督は、それでもまず作品を観てもらえることを願っているという。

「まだ映画を観ていない人たちが、いろんなことを書いていることに困惑しています。“これで観なくても済む”なんてことさえ書かれている。正直に言えば、驚いています。すごく進歩的な人たちの意見が、話題によっては、こんなにも保守的に聞こえるものかと。落ち込んでもいますね。」

ちなみにニューヨーク映画祭にて、フィリップス監督は、本編を観ずに批判する声が出ていることについて「映画に害を与えるかどうかは分かりません。それが映画を支えてくれているところもあると思いますし、みなさんが話し合ってくださるのは良いことです」と話し、作品の置かれている現状について、またこれから映画を体験する観客に対してのメッセージを送った。

「複雑な映画ですし、複雑なままで良いんだと思います。けれども実は、これほど話題になるとは想像していませんでした。興味深いことですし、話し合いや議論が起こるのは良いことだと思います。この映画はひとつのステートメントですから、そのことについて話してもらえるのは素晴らしいこと。映画を観てもらえれば(議論には)より役立つと思います。」

映画『ジョーカー』は2019年10月4日(金)より全国公開中。

監督&ホアキン、暴力誘発の可能性について正面から答える

Sources: Deadline, Variety, AP News, Vanity Fair

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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