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ワーナー/DCコミックス、単独映画『ザ・ジョーカー』を製作! ― DCEUとは別路線、製作はマーティン・スコセッシ?

DCコミックス

ワーナー・ブラザース/DCコミックスが、『バットマン』シリーズでおなじみのヴィラン“ジョーカー”の単独映画を製作することがわかった。米Deadlineなどが報じている。

Deadlineによると、単独映画『ザ・ジョーカー(仮題)』はジョーカーのオリジンを描くストーリーになる予定で、現在ワーナー/DCが展開しているDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)とは別路線の作品になるという。
監督と脚本を手がけるのは『ハングオーバー!』シリーズなどのコメディ映画で知られるトッド・フィリップスで、共同脚本として『8マイル』(2002)や『ザ・ファイター』(2010)のスコット・シルバーも参加する。なおプロデューサーとして、巨匠マーティン・スコセッシが加わるようだ(ただしハリウッド・レポーター誌は、スコセッシの参加はまだ正式決定ではないと報じている。契約交渉中とみられる)。

1980年代の「犯罪映画」、ジャレッド・レトは出演せず

ジョーカーのオリジン・ストーリーにコメディ映画の監督、さらにマーティン・スコセッシ。
この奇妙な取り合わせの背景には、本作の興味深い設定がある。なにしろ『ザ・ジョーカー』の舞台は1980年代前半のゴッサムシティで、より現実的でリアル志向の犯罪映画を目指しているというのだ。ある目的を共有した人々の動きをダイナミックに(そしてコミカルに)描くのはフィリップス監督の得意とするところであり、またスコセッシにとっても手慣れた分野といえるだろう。フィリップス監督とシルバーは脚本の執筆を始めているようだが、製作は初期段階のため詳しいスケジュールは不明だ。

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またDCEU作品『スーサイド・スクワッド』(2016)ではジャレッド・レトがジョーカー役を演じたが、本作はDCEUと別路線のためレトは出演しないという。Deadlineは、ジョーカー役に新たな若い俳優がキャスティングされるとみている。

本作はDCコミックス作品を原作とした新たなシリーズ(タイトル不明)の第1作として製作される。この新シリーズはコミックのストーリーをさらに拡大し、ユニークに描き出すもので、有名キャラクターを異なる俳優が演じるものになるようだ。すなわちスーパーマンやバットマン、ワンダーウーマンといったキャラクターも今後登場する可能性があるということか……?

いずれにせよ豪華スタッフによるジョーカーのオリジン・ムービー、全映画ファン注目の一作となりそうだ。

Sources:?http://deadline.com/2017/08/the-joker-origin-movie-todd-phillips-martin-scorsese-scott-silver-batman-dc-universe-1202154053/
http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/joker-movie-works-hangover-filmmaker-1031828

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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