『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』初予告編が公開 ─ ハーレイ・クイン登場、「もう俺一人じゃない」

2019年の大ヒット映画、DCコミックス最大のヴィランを独自に描く衝撃作『ジョーカー』の続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』初の予告編映像が日本語字幕付きで公開された。
“持たざる者”が狂気に呑まれていく様を描き、社会的なインパクトをもたらした前作。その続演では、ジョーカーの恋人として知られるハーレイ・クインが登場する。あの危険な笑い声が再び世界にこだまする。
本作の主人公アーサー(ホアキン・フェニックス)は、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、都会の片隅でピエロメイクの大道芸人として細々と生きていた孤独で心優しい男。しかし彼は歪なカリスマ、ジョーカーへと衝撃の変貌を遂げる。
映像では、アーサーとレディー・ガガ演じるハーリーン・クインゼル(通称ハーレイ・クイン)の出会いの場面から始まる。心優しい男から悪のカリスマへと変貌を遂げたアーサーに対し、「私は誰でもない、あなたと違って何もしてない」と心情を明かす。一見みすぼらしい二人が座る客席と、舞台上のピエロメイクを施したジョーカーとハーリーンが流麗なメロディーにのせてポスタービジュアル同様にダンスを踊る姿が映し出されていく。
トム・ジョーンズの「What the World Needs Now Is Love」にのせて、アーサー、そしてジョーカー&ハーリーンの妄想とも現実ともつかないシーンが連続。映像の後半では、変化を問われたアーサーは「教えてやろう、もう俺1人じゃない」と答える。アーサーにはこの世界がどう見えているのか。彼の狂気が“感染”し、徐々に変貌を遂げるようにも見えるハーリーンの身に一体何が起きたのか。
ガガが演じる女性ハーリーン・クインゼルと言えば、ジョーカーの精神科医として描かれることが多いが、今作のレディー・ガガがどんなキャラクターを演じることになるのかも、大きな注目が寄せられている。前作『ジョーカー』でも印象的な仕草や、TVのセット、そして群衆の熱狂などの要素も随所に盛り込まれる一方、前作にはない舞台を思わせるような空間も印象的で、美しくも狂気に満ちた映像となっている。

ポスタービジュアルに新たに添えられた「この世界は、ただの舞台」というコピーは悲劇「ハムレット」「ロミオとジュリエット」などで知られる劇作家ウィリアム・シェイクスピアの喜劇「お気に召すまま」の有名な一説「All the world’s a stage(この世は、すべて舞台),And all the men and women merely players(男も女も、人は誰もが役者に過ぎない)」に基づいていると見られる。心優しいアーサーの目に映るこの世界は喜劇なのか?それとも彼の物語は悲劇なのか?
妄想か、現実か。『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は2024年10月11日、日本公開。