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テレポートSF『ジャンパー』ダグ・リーマン監督、「うまくいかなかった」と認める ─ 続編ドラマ「インパルス」で「今度こそ」

Doug_Liman_by_David_Shankbone

2008年公開のアメリカ映画『ジャンパー』ダグ・リーマン監督が、同作を「うまくいかなかった」と認め、製作中の続編ドラマシリーズ「インパルス(原題:Impulse)」では同じ轍を踏まぬと誓った。米ScreenRantへのインタビューで語っている。

映画『ジャンパー』と言えば、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)にてスター・ウォーズの仕事を終えたヘイデン・クリステンセンを主役に配し、サミュエル・L・ジャクソンも主人公に敵対する人物として出演した、同名小説を原作とするSF作品。テレポート能力を持つ「ジャンパー」のキレの良いアクションと映像が見ものとされたが、その評価は決して振るわず。8,500万ドルの制作費に対し、米国内興行収入はおよそ8,000万ドルにとどまった。

「今度こそ上手くやる」

あれから10年、ダグ・リーマン監督は同作が思うように成功しなかったことを改めて語り、同作のTVドラマ版とされる『インパルス』への熱意を語った。

「『ジャンパー』は、当初はへそ曲がり的なアイデアが広げられると思っていたのですが、上手くいかなかった。他の作品では、上手くいってないなと思ったら戻って再撮影を行って調整をするものなのですが、あの映画はそのまま公開されてしまったんです。私はスーパーヒーロー物語を上手くやりたいと、いつも爪を噛んでいるんです。『ジャンパー』の続編ドラマ『インパルス』に挑戦できることになったとき、今度こそ上手くやるチャンスだと思いましたね。」

ドラマ「インパルス」は、2016年10月時点にてその企画が報じられ、2017年6月にダグ・リーマンの監督・プロデュース起用が明らかになっていた。なお当時、主人公はヘイデン・クリステンセンが演じたデヴィッド・ライスの16歳の娘と伝えられており、小さな田舎町から脱する事に憧れる少女が、ある日地元のギャングに暴行を受けた際に自身のテレポート能力に気付く、という導入になるものと紹介されていた。ところがこの度のインタビューでダグは「脚本を書いていた当時にやろうとしたアイデアとは離れたかもしれない」と語っていることから、その詳細はひとまず続報を待つほうが良さそうだ。

ドラマ「インパルス」は2018年8月、Youtubeの定額サービス「Youtube Red」にて配信。このサービス自体が日本未上陸のため、国内で鑑賞できるかは現時点で不明だ。気になる方は米国にジャンプすると良いだろう。

なおダグ・リーマン監督は現在、トム・ホランドとデイジー・リドリー主演の『カオス・ウォーキング』制作にも当たっており、その後はトム・クルーズらと共に『オール・ユー・ニード・イズ・キル』続編制作への強い意欲も明かしている

Source:https://screenrant.com/jumper-series-impulse-youtube-red/
Photo: David Shankbone

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。