『ジュラシック・パークⅢ』ぶりの再演、エリー・サトラー役ローラ・ダーンは『ジュラシック・ワールド』最新作に何を求めた?

『ジュラシック』シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』では、アラン・グラント博士役のサム・ニールとともに『ジュラシック・パークⅢ』(2001)から21年ぶりのフランチャイズ復帰を果たす人物がいる。エリー・サトラー博士役のローラ・ダーンだ。すべての始まり、『ジュラシック・パーク』(1993)から数えると約29年の時を経てのエリー・サトラー再演となるダーンだが、復帰にあたってはそれなりの条件もあったという。
ダーンが演じたエリー・サトラー博士は、ジュラシック・パークの惨劇を目撃した数少ない一人。『ジュラシック・パーク』では見世物の為にクローニングによって蘇った恐竜たちを優しく気遣うサトラーの姿もあった。一方、二度目の登場となった『ジュラシック・パークⅢ』では、子育てにより考古学の一線を退き、平和な家庭を築いていた。
こうしたストーリーラインを持つサトラー博士を再演するにあたり、ダーンには「必要条件」なるものがあったそう。その内容について、ダーンは米Comicbookに明かしている。
「私にとっては、考古学を研究していた彼女が科学の分野においてどう成長していくか、二度と(恐竜の)絶滅を起こさないためにも土壌科学者として気候変動に目を向ける彼女がどう進化していくかも重要でした。これには私も納得しましたし、彼(コリン・トレボロウ監督)も完全に頷いてくださって。だってエリー・サトラー博士ですよ。活動家でないなんてありえないです。」
ここから察するにサトラーは、我々が最後に見た主婦としての姿ではなく、情熱を注いでいた古生物学者として最新作にカムバックすることになりそうだ。『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』では、恐竜が世界中に解き放たれた世界が描かれる。“共存”という普遍的なテーマを作品に見出すこともできそうだが、ダーン自身、復帰にあたっては「環境」の変化が甚大な影響をもたらす現代との同時代性も意識したのだろう。「私自身、自分たちの故郷である地球を守るという点で、今一番重要なことについて話し合える機会に恵まれたことには誇りと感謝を持ってます」と語っている。
ちなみに本作では、ダーンとニールのほかに、イアン・マルコム博士役のジェフ・ゴールドブラムもカムバックする。3人が揃うのは『ジュラシック・パーク』ぶりとなるが、どのような再会になるのだろうか。アメリカでは本日2022年6月10日より公開。日本では7月29日に上陸する。
Source: Comicbook