『ジュラシック・パークIII』スピルバーグから最終作を託された監督、直訴してから6年「電話がきた」と起用の背景語る

遺伝子工学によって蘇った恐竜たちと人間たちの戦いを描くシリーズ『ジュラシック・パーク』。その3部作の最終章を飾った『ジュラシック・パークIII』(2001)では、スティーブン・スピルバーグ監督の代わりに、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)などのジョー・ジョンストンがメガホンをとった。果たして、ジョンストンはいかにして監督の座に就いたのだろうか?
『ジュラシック・パークIII』は、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)から4年後を舞台に、今も恐竜たちが生息する島に不時着した少年を助けるため、グラント博士らが救助に奮闘する物語。1993年に公開された第1作『ジュラシック・パーク』、1997年に公開された第2作『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』、いずれもメガホンをとったのはスピルバーグだが、ジョンストンはかねてより続編の監督を務めたいと思っていたのだという。
さかのぼること20年以上前の2001年、米IGNのインタビューにてジョンストンは、スピルバーグの意志を引き継ぎ、監督を務めることになった経緯について語っていた。世界中で大ヒットしたオリジナル『ジュラシック・パーク』を、当時試写会で鑑賞したというジョンストンは、「その場にいたスティーブン(・スピルバーグ)に、“この映画を気に入りました。もしも続編をやらないとなったときは、僕のことを思い出してください”と伝えたんです」と述べており、第2作目から監督を務める意志があったようだ。
言うまでもないが、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』でジョンストンは声をかけられず、スピルバーグが引き続き監督を担当した。ところが、スピルバーグに監督を引き受けたいと直訴してから6年、ついにその日が訪れたとジョンストンはいう。「ある日、彼から電話がかかってきて、“『ジュラシック・パーク』の続編にいまも興味はありますか”と聞かれたんです」。これはスピルバーグがジョンストンのことを単に思い出したからなのかは定かでないが、ジョンストンは当時、『ミクロキッズ』(1989)『ロケッティア』(1991)『ジュマンジ』(1995)など、アクションやアドベンチャー作品で定評のあったため、起用の理由も納得がいくだろう。
どんな理由にせよ、こうしてスピルバーグが製作総指揮、ジョンストンが監督という布陣のもと、『ジュラシック・パークIII』が製作されることになったのであった。
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Source:IGN