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『ジャスティス・リーグ』米国試写より最速感想到着!「DCにとって力強い前進」「ヒーローが最高」「完璧ではない」

ジャスティス・リーグ
©2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

また経済誌Forbesのマーク・ヒューズ氏は、言葉少なくも「良かったし、すごく楽しかった。ファンだけでなく大勢の観客やファミリーに人気の出る作品になるでしょう」コメントしている

「完璧ではない」

3人の感想に共通して窺えるのは、『マン・オブ・スティール』(2013)や『バットマン vs スーパーマン』で一部に根づいてしまったであろう「DC映画は暗い」というイメージの転覆だ。ヒーローチームによるカッコいいアクションと、ジョス・ウェドンならではの明るいトーンは、どうやら作品にポジティブな効果を生んでいるらしい。

その一方で、Comicbook.comのブランドン・デイヴィス氏は本作を「完璧な映画ではない」という。やや否定的に聞こえるかもしれない言葉だが、そこには作品の持つさまざまな側面が浮かびあがっていた。

「『ジャスティス・リーグ』は完璧な映画ではありません。物語に欠陥があるし、CGのヴィラン(悪役)は洗練されていない
ただ、それ以上に重要なのは、ヒーローたちが良いということです。(ジャスティス・)リーグのメンバーは全員素晴らしくて、お気に入りを選ぶのが難しいくらい。
最初から最後まで、楽しさでいっぱいの作品です。」

同じく脚本やCGの粗、ヴィランの弱点を指摘するのは、Colliderのデニス・ツェン氏やGIZMODOのジャーメイン・ルシア氏である。

「『ジャスティス・リーグ』はストーリーテリングやキャラクター造形が薄いにもかかわらず、多くの時間を楽しませてくれました。『バットマン vs スーパーマン』よりも楽しく、ユーモアがあって温かい。ただし、製作時間がまったくなかったように思われるシーンもいくつかありました。」

「『ジャスティス・リーグ』はいいぞ。物語は雑で、タメは効いていないし、ヴィランも最高じゃない。それでもヒーローたちは最高だし、愉快だし、驚きのキャラクター・ワークも印象的なんです。大好きな映画ではないけど、(ユニバースの)将来へ期待するには十分なものがありましたね。」

激アツの絶賛意見も

もちろん本記事の前半で触れたように、『ジャスティス・リーグ』には一般の観客に広く訴求するテイストとアクションが見事に備わっているらしい。それこそ、ザック・スナイダー&ジョス・ウェドンという映画監督ふたりの“いいとこ取り”ではないかと想像するのも容易だろう。
また、DC映画ユニバースでこうした作品が生まれたことを好意的に捉える意見も数多い。CinemaBlendのコナー・シュワードフェガー氏は、本作について「DCのビジョンは筋が通っている。すごく小さいが、とても力強い前進だ」評しているのだ。

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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