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『ジュラシック・ワールド/炎の王国』続編についてわかっていること ― 「かつてないところに踏み込む」オリジナル出演者も復帰へ?

ジュラシック・ワールド/炎の王国
© Universal Pictures

2018年7月13日、『ジュラシック』シリーズの最新作となる映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が日本公開を迎えた。『ジュラシック・ワールド』シリーズとしては3年ぶりの2作目となる本作は、シリーズのファンの期待に応えつつ、新たな要素を多数取り入れた意欲作だ。

前作『ジュラシック・ワールド』(2015)を手がけ、本作で脚本・製作総指揮を務めたコリン・トレボロウは、以前から本シリーズが3部作構想であることを明言していた。では、来たる『ジュラシック・ワールド』第3作はどのような内容になるのか…? トレボロウをはじめとした製作チームは、早くも次回作についての言及を始めている。
なお本記事は『炎の王国』のネタバレを含んでいないため、まだ映画をご覧になっていない方もご安心いただきたい。

ジュラシック・ワールド/炎の王国
© Universal Pictures

『ジュラシック・ワールド3』は「かつてないところに踏み込む」

まずは基本情報から確認しておくことにしよう。映画『ジュラシック・ワールド3(仮題)』は2021年6月11日に米国公開予定。監督には『ジュラシック・ワールド』第1作のコリン・トレボロウが復帰する。脚本を執筆するのは、前2作につづいてトレボロウ自身と、『パシフィック・リム:アップライジング』(2017)のエミリー・カーマイケル。前2作をトレボロウと共同執筆したデレク・コノリーは原案としてクレジットされる予定だ(すべて2018年7月13日時点の情報)。

Empire誌によると、2018年7月上旬の時点で『ジュラシック・ワールド3』の制作は初期段階。トレボロウ&コノリーは、脚本執筆のため原案の作成を進めてきたという。もちろん物語は、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の結末を十分に踏まえた内容となるようだ。これまでの展開について、トレボロウは「すごく刺激的で、かつて見たことのないところに踏み込めるようになりました。ずっと観たかった恐竜映画を2本の作品で実現できた」と自信をにじませる。

『炎の王国』でメガホンを取ったJ.A.バヨナ監督は、同作の脚本段階から、早くも第3作の存在が念頭にあったことを明かしている。

「これは『ジュラシック・ワールド3』に入れたほうがいい、と思ったシーンは脚本から外しました。[中略]それからコリンが時々やってきて、“このキャラクターにこういうセリフを言わせたい。『3』でやりたいことに関係のあるシーンだから”って言われたりしていましたね。」

すなわち『炎の王国』が制作される時点で、『ジュラシック・ワールド3』の構想はきちんと進められていたわけだ。思わぬ場面が次回作の伏線になっているという可能性もあるかもしれない……?

アラン・グラント博士、エリー・サトラー博士の復活は

ところで『ジュラシック』ファンの興味といえば、『ジュラシック・パーク』3部作で活躍した主要キャラクターの復活であろう。ジェフ・ゴールドブラム演じるイアン・マルコム博士は『炎の王国』でめでたく再登場を果たしたが、サム・ニール演じるアラン・グラント博士、ローラ・ダーン演じるエリー・サトラー博士はまだ現在の姿を見せていない。

ジュラシック・ワールド/炎の王国
(C)Universal Pictures Credit: Universal Studios and Amblin Entertainment, Inc. and Legendary Pictures Productions, LLC.

しかしながらトレボロウは、来たる『ジュラシック・ワールド3』で二人を登場させる意向を示している。米MTVのインタビューでは、マルコム博士の登場に言及しつつこのように述べたのだ。

「今回はマルコムを復帰させたかったんです。この作品では彼に出番を与えることにしました。僕はすべての人物についてそう感じているんです、特にローラ(・ダーン)にはね。彼女には一度も自分自身の作品がなかったでしょう。それは大変なことだと言っていい。(『炎の王国』を)ゴールドブラムの出番にしたいと思ったのは、彼が提示できる倫理的な問題がはっきりと存在したからですよ。」

さらにEmpireにて、トレボロウはこんなふうにも語っている。

「ここまでのやり方は、第1作に全員を登場させてからゆっくり退場させるのではなくて、むしろゆっくりと人を増やしていくというものです。願わくば、おなじみのキャラクターがどうやって新しい世界に帰ってくるのか、みなさんに興味を持ち続けてもらえればと思います。」

ちなみにゴールドブラムは、2018年3月の時点で次回作にサトラー博士が登場することを示唆。ダーンも再登場については肯定も否定もしていない。一方のニールは、『ジュラシック・パークIII』(2001)後のグラント博士について「引退して、オハイオ州のデイトンで会計の仕事を大成功させてる。それか、もう死んでいる」と述べていたが、実際はどうなのだろう。そして、マルコム博士の今後は……?

映画『ジュラシック・ワールド3(仮題)』は2021年6月11日に米国公開予定。『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は2018年7月13日より全国の映画館にて公開中だ。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』公式サイト:http://www.jurassicworld.jp/

Sources: Empire, MTV

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。