『ジョン・ウィック:パラベラム』の寿司職人は真田広之が演じる予定だったが直前に怪我で交代していた

キアヌ・リーブス主演の人気アクションシリーズ第3作『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)で、きゃりーぱみゅぱみゅ「にんじゃりばんばん」と共に“あざやかに”登場した寿司職人の殺し屋「ゼロ」は、当初真田広之のために用意されていた役だったという。しかし撮影前に真田が負傷したため、代わりにマーク・ダカスコスが演じることになった。シリーズの監督チャド・スタエルスキが米Colliderのインタビューで明らかにした。
真田とは以前より付き合いがあり、30年来のファンだというスタエルスキ監督。『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013)や『ブレット・トレイン』(2022)で真田と度々仕事をしているデヴィッド・リーチには少々妬いている様子だ。
『ジョン・ウィック:パラベラム』では、とうとう憧れの真田と一緒に仕事ができることになった。しかし出演直前になって、真田がアキレス腱を切ってしまったという。そのまま手術を受け、休養を余儀なくされたことがあったようだ。
そういった経緯で、ゼロの役はマーク・ダカスコスに渡ることになった。ダカスコスも、『ダブルドラゴン』(1994)など多くの映画で知られる偉大なアクションスターだ。『パラベラム』では鋭い眼光とカタコトの日本語、油断ならないキレキレアクションで強烈なインパクトを残した。

出演見送りとなった真田だが、スタエルスキはここで「他の役は受けないでください。『ジョン・ウィック4』には絶対出てくれますよね。役、書いときますから」と熱烈ラブコール。これが結実し、第4作目には「ワタナベ」という名の重要キャラクターで出演することになった。公開された予告編映像では、刀を使った日本式アクションを披露している。
なお本作で真田は、ドニー・イェンが演じるキャラクターと戦うことが注目されている。監督曰く「日本のやり方」VS「香港アクション」の異種戦になるようだが、撮影現場で真田とドニーは双方へのリスペクトを示しあったという。
「どんなにシリアスなシーンでも、カットと叫んだら、2人がハイタッチするんです。ヒロユキとドニー・イェンがハイタッチですよ。それで、2人で“グッジョブ、ありがとう。大丈夫かな?”って言い合ってるんですよ。まるで2人ともすごいスタントマンみたいに、“もっと良くするにはどうしたらいい?”っていう感じで。」
『ジョン・ウィック:チャプター4(原題)』は2023年3月24日、US公開。
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Source:Collider