キアヌ・リーブスとA24が初タッグ、長距離フライト中の「退屈」という恐怖を描く ─ 撮影のためボーイング747の実物購入

大人気ガンフー・アクション映画『ジョン・ウィック』シリーズでおなじみのキアヌ・リーブスと、サム・ライミ版『スパイダーマン』などで知られるキルスティン・ダンストらと共演する新作映画『The Entertainment System Is Down(原題)』で、A24が米国での権利を獲得したことが明らかとなった。米Deadlineが報じている。
『The Entertainment System Is Down』は、2022年のカンヌ国際映画祭でパルムドール賞に輝いたリューベン・オストルンド監督による『逆転のトライアングル』に続く作品。前作では、大型ヨットの豪華クルーズに参加したセレブ客と船内スタッフを待ち受ける皮肉な運命が描かれたが、本作では映画などを提供するエンターテイメント・システムが機能しなくなった長距離フライトを舞台に、国際色豊かな乗客たちが“退屈”という恐怖に直面することになる。
本プロジェクトは、『逆転のトライアングル』同様に社会風刺的なブラック・コメディとなり、リーブスとダンストに加え、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)『キングスマン:ファースト・エージェント』(2020)などのダニエル・ブリュールも参加。ダンストとブリュールは、関係が上手くいかなくなる夫婦を演じるとのこと。その他には、「ウォーキング・デッド」シーズン9・10でヴィランのアルファ役を演じたサマンサ・モートン、「メディア王 ~華麗なる一族~」(2018‐2023)で注目されたニコラス・ブラウンもキャストに名を連ねる。
米国での権利を獲得するためにカンヌ市場で入札合戦を繰り広げたA24は、パリを拠点とするCo-Production Officeと8桁の契約を締結。リーブスにとってA24とは初タッグだ。ダンストはA24製作の『Civil War(原題)』(2024)での主演で注目を集めている。
監督を務めるオストルンドとプロデューサーのエリク・ヘンメンドルフは、ダンストとブリュールも同席したカンヌのイベントで報道陣に対し、撮影のために実物のボーイング747を購入したと明かし、スタジオの敷地で70日間かけて撮影を行うと発表した。
オストルンドは、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(2017)でもカンヌ国際映画祭でパルムドール賞を受賞しており、『インボランタリー』(2008)『プレイ』(2011)『フレンチアルプスで起きたこと』(2014)などでも監督を務めた。
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Source:Deadline