「スター・ウォーズに携わる女性たちは苦労している」キャスリーン・ケネディ、過激ファンによる誹謗中傷を危惧

『スター・ウォーズ』に携わる女性たちは、しばしば過激なファンによる誹謗中傷に心を痛めていると、ルーカスフィルムCEOのキャスリーン・ケネディが米New York Timesにて懸念を語っている。
いわゆる“有害なファンダム(Toxic Fandoms)”は、『スター・ウォーズ』関連の話題において度々問題視されてきた。人種や性別に対する偏見や差別、あるいは個人的憎悪に基づくこれらの攻撃は、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ローズ役ケリー・マリー・トランや、「オビ=ワン・ケノービ」リーヴァ役モーゼス・イングラムなどに向けられた。トランは心労に耐えられず、SNSアカウントを削除している。
残念ながらこうした風潮は残り続けており、今度は最新ドラマ「スター・ウォーズ:アコライト」を手がける女性監督のレスリー・ヘッドランドも誹謗中傷に晒されているという。
こうした問題に対してケネディは「今、巨大なフランチャイズの中で活動することは、ソーシャル・メディアや期待値の高さのこともありますので、恐ろしいことです。レスリーもそのことで少し苦労していると思います」と語り、次のように続けている。「『スター・ウォーズ』に飛び込む女性たちの多くは、さらに苦労していると思います。なぜなら、ファンベースが非常に男性支配的だからです。彼女たちは時々、極めて個人的なことで攻撃されてしまいます」。
まだ作品がリリースされていないにも関わらず、一部の過激なファンから一方的な攻撃を受けているヘッドランドは、悪意ある声に対して毅然とした態度を示している。「私もファンとして、これまでの『スター・ウォーズ』のストーリーテリングのいくつかがどれだけ苛立たしいものだったかはわかっています。私自身もそう感じてきました。私は『スター・ウォーズ』ファンへの共感を支持します。でも、これはハッキリさせてください。偏見や人種差別、ヘイトスピーチをする人を、私はファンだとみなしません」。
かつての『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』では、ジャー・ジャー・ビンクス役のアーメド・ベストがファンから誹謗中傷を受けて自殺未遂に至ったという話題はファンに反省を促したが、それにも関わらず最新作の裏でも個人への攻撃が起こっているのは、極めて恥ずべきことだ。
ジェームズ・ガンは2018年に次のように訴えている。「批判するにせよ、好きじゃないにせよ、ストーリーのためにベストを尽くしている個人に向かってヘイトやイライラをブチまけるのは、まずいだろう」「『スター・ウォーズ』(ほか、あらゆる映画)は、君にとって重要なんだろう。だからといって、君の所有物というわけじゃない」。
最新作「スター・ウォーズ:アコライト」は、2024年6月5日(水)よりディズニープラスにて初回2話日米同時独占配信開始。
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