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『ドリームプラン』会見レポート全文、ウィル・スミスやウィリアムズ姉妹らたっぷりトーク

ドリームプラン
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── サナイヤ、あなたはどうでしたか?

サナイヤ・シドニー(以下、SS):ビーナスに初めて会う前はすごく緊張したました。「生の彼女に会えるなんて信じられない!」と思って。でも、今デミが言ったように、私たちはとても素敵な会話を持つことができたんです。テニスについての話だけではなく、人間としての話を聞かせてもらえました。私は小さい時から彼女たちを尊敬してきました。ビーナスがどんなに優しい心の持ち主なのかをきちんと伝えることは、私にとってすごく大事なことでした。私はそこに感動したからです。これは本当に素敵な経験になったから、毎回、強い感動を覚えます。私はここでひとつの家族を作ることができました。キャストだけではなく、カメラの後ろにいる人たちとも。ミスター・レイ(注:監督のこと)や、みんなと。彼らは、私たちにやりやすい環境を与えてくれました。テニスに挑戦するのも楽しかったです。

VW:(女優ふたりのための)コーチのひとりは、私たちと一緒にリック・メイシー・アカデミーに行った人だったんですよ。すごく狭い世界だから、そういうこともあるんですね。そうやって、彼女たちが役の準備をする中で、私たちもまたさらにコネクトしていきました。自分たちが前から知っている人と一緒に仕事をすることになったんです。

──それは驚きですね。ジョン、次はあなたへの質問です。これはアスリートの父親の話。あなたにとって遠い世界ではないようですね?あなたはリチャードがリックにやったような形で自分のお子さんにコーチをつけたと思いたくないですが(笑)。彼(リック)は多くのことに直面しました。そして彼は興味深い人でもあります。あなたはこの役にどうアプローチしたのでしょうか?

ジョン・バーンサル:まずは、今日ここでまたみなさんに会えて嬉しいです。ここでは「家族」という言葉が何度も出ましたね。そこは大事なことでした。これは家族の物語。この家族の一部に入れてもらえて、この美しい話を語ることができたのは、ものすごい光栄。僕自身にとってはというと、わが子以上に大切なものはありません。子育ては最も重要な仕事です。最も大変だし、完璧にできることはないからです。僕がリックに共感できたのは…、彼をよく知る人たちは、彼のことを「楽しい人」だと言っていました。彼は本当にテニスが大好きで、テニスを楽しいものにしました。僕は、自分はそれを持ち込めるのではないかと思いました。リチャードがいるから、ちょっと変わったこの人もそう目立たなくなるのではと。あの髪型と口髭があったとしても(笑)。

──リチャードがいれば、確かにほかの誰も目立ちませんよね。ここで監督に質問です。先程からずっと「家族」という言葉が出ています。しかし、テニスの試合を見ることを期待する観客もいるでしょう。あなたはどのようにこのプロジェクトにアプローチしたのでしょうか?

レイナルド・マーカス・グリーン監督:僕は小さい頃野球選手でした。テニスは1回しかやったことがないんです。そして、僕が打ったボールはフェンスの向こうまで飛んでしまいました(笑)。それで「僕はこれには向いていないな」と思ったんです。実はこれはかなり難しいスポーツなんだとも思いました。この映画を作るにあたり、僕は、僕の母が見て楽しめる映画にしたいと思ったんです。母はテニスの試合を見たことがない。でも、どっちが勝ってどっちが負けたかはわかる。それに、家族についてもわかる。愛についても。葛藤についても。母のような人たちを、テニスの試合のテクニカルな部分に飽きさせてしまうことなく、楽しませ、共感させることはできるはずだと僕は思ったんです。

それで、テニスの部分を描くにあたっては、「このストーリーを語る上で入れなければいけないテニスの部分はどこか?」と考えました。ビーナスとセリーナはテニスに革命を起こした、そこを詳しく語らないと、と。この映画のテニスの部分はそこから形作られていきました。そして、キャストの力もとても大きいです。あなたたちはすごい。こんなすごい人たちと仕事をする機会を僕は与えられたんです。この人たちと家族を築くことができたんです。「カット!」の声をかけた時に、そこにいるみんながお互いを愛しているということは、すべての映画で起こるわけではありません。僕らはこの現場を本当に楽しいものにしました。アーンジャニューとウィルは映画の中だけでなく、現場でも、家族の中心になってくれました。彼らはこの映画の共同リーダーでした。それにサナイヤとデミ。彼女らはすごく責任の重いことを見事にこなしてくれました。彼女らがこの映画でやったことは本当にすばらしいとしか言いようがないです。

Writer

THE RIVER編集部
THE RIVER編集部THE RIVER

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