マイケル・キートン監督・主演、悪人だけを狙う認知症の殺し屋描く『ノックス・ゴーズ・アウェイ』米予告編が米公開 ─ アル・パチーノ共演スリラー

名優マイケル・キートンが監督・主演を務めるスリラー映画『ノックス・ゴーズ・アウェイ(原題:Knox Goes Away)』の予告編が米国で公開された。
キートン演じる殺し屋ジョン・ノックスは、悪人だけを狙う熟練の殺し屋だった。しかしある日、認知症を患っていることがわかり、自分の残り時間が短いことを知らされる。医師は「数ヶ月はもたない、数週間だ」と口にした。
しかしある日、疎遠だった息子・マックスが助けを求めて自宅を訪ねてくる。娘を傷つけた男を刺殺したために、命の危険にさらされているというのだ。ジョンは損なわれた親子関係を償うべく、マックスの命を救うため動き出すが、警察が周囲をうろつき、病状も容赦なく進行してゆく。
出演はキートンのほか、息子のマックス役に『ソニック・ザ・ムービー』『魔法にかけられて』シリーズのジェームズ・マースデン。ノックスの親友役をアル・パチーノが演じる。脚本はグレゴリー・ポイリアーが執筆した。
精力的に活動を続けるキートンだが、監督業は『クリミナル・サイト 〜運命の暗殺者〜』(2008)以来16年ぶり2度目。米Peopleのインタビューでは、「(監督の)オファーがあったけれど、問題は何を引き受けるか、いつ時間を取るかということでした」と語る。自分が撮りたいと思える優れたシナリオを求め、数年前に本作の脚本にたどりついたという。
主人公は殺し屋だが、キートンは「殺し屋映画だとは考えていない」という。「数えきれないほどの殺し屋映画が、たくさんの良い作品が作られています。だから殺し屋映画を撮ることに興味はありませんでした」。惹きつけられたのは、悪人しか標的にしないという「倫理的にグレーな」殺し屋像と、残された時間の短い主人公、父子の複雑な関係だったようだ。
もっとも、キートンは脚本に出会ったあとも「成功させなければいけないと思うと怖かった」といい、製作を先送りにしていたそう。撮影期間は25日間で、「毎日がプレッシャーだった」と振り返っている。
映画『ノックス・ゴーズ・アウェイ(原題:Knox Goes Away)』は2024年3月15日に米国公開予定。
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