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マーティン・スコセッシ最新作、Appleが出資へ ─ ディカプリオ&デ・ニーロ共演作、まもなく契約締結

ロバート・デ・ニーロ レオナルド・ディカプリオ マーティン・スコセッシ
Georges Biard https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Robert_De_Niro_Cannes_2016_2.jpg | THE RIVER | Remixed by THE RIVER

巨匠マーティン・スコセッシ監督による最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン(原題:Killers of the Flower Moon)』の出資を巡って、Appleが契約交渉の最終段階に入っていることがわかった。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。

これまで、米パラマウント・ピクチャーズによって進められていた『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』は、製作費が2億ドル以上という高予算となったことから、スタジオが懸念を示し、スコセッシ側が新たなパートナーへの打診を開始。今回の契約が締結されれば、本作は「Appleオリジナル作品」として製作されるとのこと。また、Appleでの配信に先駆けて、世界配給を引き続き担当するパラマウント・ピクチャーズのもと劇場公開が実施される予定だという。

本作は以前から、レオナルド・ディカプリオ&ロバート・デ・ニーロの共演、スコセッシとの再タッグで話題を呼んでいる。近年、映画部門にも積極的な姿勢を示しているAppleにとって、本作を自社サービスで独占配信できることは大きなメリットになるだろう。またパラマウント側も、劇場公開を認め、資金面を補うAppleの参加に異論はないと思われる。つまり、両社にとって利益のある契約といえるわけだ。ちなみに既報によると、パラマウントは『アイリッシュマン』(2019)を手がけたNetflixや、大手スタジオであるユニバーサル・ピクチャーズ、MGMにも打診していたという。

『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』は、デイヴィッド・グランの犯罪ノンフィクション『花殺し月の殺人──インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』(早川書房刊)を原作に、アメリカ南部・オクラホマ州で1920年代に起こった先住民族オセージの殺人事件をひも解く物語。人々が連続死を遂げる背景には、現地での石油発見があった。石油マネーと政治、人種差別が絡む“アメリカ史の闇”に迫ったベストセラーを、スコセッシと『ミュンヘン』(2005)のエリック・ロスが脚色。撮影監督は『沈黙 -サイレンス-』(2016)『アイリッシュマン』のロドリゴ・プリエトが務める。

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Source: Deadline

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。