GG賞司会者ジョー・コイ、「ジョークも言えない世の中なんて」 ─ 批判への反応を語る

2024年(第81回)ゴールデングローブ賞授賞式で、司会を務めたスタンダップ・コメディアンのジョー・コイが、批判を招いたジョークについての見解を語っている。
コイは授賞式で、映画『バービー』について「巨乳のプラスチック人形に基づく映画」などと揶揄したことで「女性蔑視的だ」と不評を買った。式の翌朝の番組に出演したコイは、準備期間が10日ほどしかなかったことや、司会業は不慣れだったこと、「傷ついていないといえば嘘になる」ことを述べていた。
米LA Timesのインタビュー企画に登場したコイは、当日の語りについての自己採点を求められると、「あの状況下で、自分はよくやった方だと思います。主観的になってしまうから自己採点はしたくありませんが、自分の勇気に対してはAプラスをつけたいです」と答え、難しい仕事を引き受けたこと、ゴールデングローブ賞としては初めてアジア人単独ホストとなったことを語った。また、本番が始まるギリギリまで台本作業が続けられていたことも明かしている。
『バービー』のジョークに対する不評については、「どうやら僕がどういう人間かわかっていないようです」と説明。「僕に会ってみれば、前妻から母に至るまで、どれだけ僕が女性を敬い、光を当てているかがわかるはずだから」と続けた。なお授賞式の後、コイは母から「とても誇りに思う」というメールを受け取ったという。
さらに、「僕はジョークを言ってるんです。もうお互いにジョークを言い合うこともできないなんて、世の中どうなってしまったんだ」とも吐露。自身は『バービー』を支持しているということについて、「僕は映画にお金を払ったし、映画を応援した。そう、それこそが、あの人形が必要としていた物語です。そして今、僕の母のような人が映画を支持できるようになったというのが、僕は嬉しいんです」と述べた。
また、出席者のテイラー・スウィフトについて「ゴールデングローブ賞とNFLの最大の違い?ゴールデングローブ賞にはテイラー・スウィフトのカメラショットが少ないことだ」とジョークを話した際、スウィフトが明らかに不機嫌な反応を見せたことについては「どうしてああなったのか理解できない」とコメント。スウィフトではなくNFLをからかう意図があったと説明し、「僕はテイラーを応援しているからこそ、それが一番傷つきました。僕は彼女の支持者だし、彼女の仕事が好きです。姪っ子のためにチケットも買いました。あのジョークに悪意はなかったのに」と弁明した。
なお、ジョークの的となった『バービー』監督のグレタ・ガーウィグは後日のラジオ番組で、コイについて「彼は間違っていないですね。彼女は初めて大量生産されたオッパイのある人形だから、彼は正しいですよ」と笑って流している。
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Source:LA Times