『クレイヴン・ザ・ハンター』予告編が公開 ─ シリーズ初のR指定、スパイダーマンへの復讐前が舞台

米ソニー・ピクチャーズによるマーベル『スパイダーマン』シリーズ(SSU)の実写映画最新作『クレイヴン・ザ・ハンター(原題)』より、初の予告編映像が米公開となった。主演は『ブレット・トレイン』(2022)アーロン・テイラー=ジョンソンだ。
シリーズ初となるR指定映像が見どころの一つ。映像では、クレイヴンが“獲物”を血祭りに上げるアクションシーンが多数見られる。また、スパイダーマンのモチーフである蜘蛛が描かれているほか、ライノ登場も予告された。
アーロンが演じるクレイヴン・ザ・ハンター/セルゲイ・グラヴィノフは、コミックではスパイダーマンの宿敵として知られる人気ヴィラン。秘薬の力で驚異的な身体能力と五感を持ち、“スパイダーマン狩り”に執念を燃やす野生的なキャラクターだ。
予告編映像で明らかになったところによると、本作ではクレイヴンの幼少期から描くようだ。クレイヴンの父親ニコライを演じるのは名優ラッセル・クロウ。冷徹な父は、どうやら弱っていた妻を見捨たまま死なせてしまったようだが、父はそのことを気にも留めていない様子。
父は息子たちに仕事を叩き込むため、サバンナでライオンを相手に狩猟に挑ませる。しかしライアンの逆襲にあったクレイヴンが瀕死の重傷を負うと、「母親のように弱いな」と父に見捨てられてしまう。その傷口を通じて体内にライオンの血液が侵入したことで、クレイヴンの身体に異変が。この日から彼は、野生の勘と獰猛な戦闘能力を体得したようだ。
死と直面したことにより、「本来の自分」が覚醒したというクレイヴンは、大人になると容赦なきハンターとして暗躍。その目的は、父がもたらした悪を成敗するためだという。しかし次第に、クレイヴンは自分自身が父のように“狩りの執念にとらわれた男”と化していることに気づいていくことが、映像で物語られている。父と再会する様子も描かれているが、この機能不全の親子の物語は一体どう展開するのだろう。
さらに映像の最後には、もう1人のヴィランの参戦予告も。「なぜ私がライノと呼ばれているか、教えてやろう」と、腕をサイの皮膚のように変化させる男だ。
ライノといえば『アメイジング・スパイダーマン2』では武装アーマーの悪人として登場していたが、本作では身体がサイのように変化する怪人タイプのヴィランとして登場する模様。クレイヴンの狩りの相手となるのか、それとも?
主人公クレイヴンの異母兄弟は、原作コミックではドミトリ・スメルダコフという名で、カメレオンと呼ばれる変装の達人ヴィランだ。コミックの歴史では、スパイダーマンが初めて戦ったヴィランとして知られる。
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