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シム・リウ、日本のファンに伝えたいこと ─ アベンジャーズ、デジモン、日本旅行を語る単独インタビュー『ラスト・ブレス』公開記念

ラスト・ブレス
『ラスト・ブレス』(C)LB 2023 Limited

──ところで、Xでゲームクリエイターの小島秀夫さんが『ラスト・ブレス』を大絶賛していて、喜んでいましたね。彼のファンなのですか?

彼の大ファンなんです。僕はゲームが大好き。ゲームが好きで、『メタルギアソリッド』や『DEATH STRANDING』をプレイしたことがあるのなら、“小島さま”がどれだけビジョナリーであるか、わかりますよね。それに彼は映画通としてネットでも有名。映画を鑑賞して、その感想をツイートされているんです。

僕はずっと、ヒデオ・コジマにも観てもらえる映画に出られたら最高だと思っていたんです。だから今回、彼が僕を名指しで称賛してくださったツイートを見た時、頭が真っ白になったんです。どれだけ嬉しかったことか……、言葉で表すことすらできません。彼に認めていただいたこと、そして僕の映画を観てくださったこと、ただただ深く光栄に思います。

──ゲームといえば、あなたは以前デジモンが大好きと言っていて、『デジモンアドベンチャー』のアグモンがウォーグレイモンにワープ進化するシーンでめちゃくちゃ興奮したとも言っていましたね。

わぁ、そんなことまで知ってくれているなんて!僕はいろんなアニメが大好きなんですが、特にポケモンとデジモンは当時 テレビで観ていて、夢中になっていました。動物の相棒、動物の親友ができるっていうのが堪らない。小さい頃、うちの両親は犬を飼わせてくれなかったから、ポケモンやデジモンを観ることで、ちょっと願いが叶うような気持ちだったんです。大人になった今は、もう14年も犬と一緒にいるんですけどね。

それから、 ポケモンカードとデジモンカードも大好きでした。子どもの頃は、かなり集めていましたよ。だから、ポケモンもデジモンも本当に大好きなんです。『ドラゴンボールZ』も、『BLEACH』も大好き。それから、僕はバレーボールもやるから、『ハイキュー!!』も大好きです。最高ですね。日本のアニメはすごいです。他にないストーリーが観られるんです。

ラスト・ブレス
(C)LB 2023 Limited

──僕もあなたと同世代なので、よくわかります。ところで、現在はシャン・チー役として『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の撮影中ですよね。詳しいことは何も語れないとは承知していますが、撮影はいかがですか?

そうなんですよ!話せることはあまりないのですが、毎日が夢のようです。仕事場に行って、尊敬する憧れの人たちと一緒に仕事ができる。そのうちの何人かは、僕が小さい頃、まだ役者になりたいと思う前から観てきたような俳優です。

そんな人たちとご一緒して、学ばせてもらえているなんて、本当に信じられません。彼らの話を聞いたり、逆に僕から何かを提案したり、一緒のシーンをやれるだなんて、とんでもない思いです。

感情としては、とてもいい気持ちやワクワク感もあれば、恐怖や不安も入り混じっています。人間ですからね。すごい人たちと一緒だから、不安な思いをすることもある。でも、みなさん本当に素敵で、毎日“仕事”という感じがあまりしないんです。

──その共演者たちの中で、特に刺激を受けている人は誰ですか?

簡単な答えにするのならロバート・ダウニー・Jr.さんですね。本当に刺激を受けます。彼はマーベルの成功にとって欠かせない存在であり、何年もの間、何本もの作品に出演されています。そんな存在であるにもかかわらず、いまだにたくさんの人と会って、仲を深めるために時間を使っていらっしゃるんです。彼は本当に親切で、分け隔てなく接してくれて、刺激的な方です。

彼がこれだけ多様な役をやってきたからこそ、『ドゥームズデイ』でこの新キャラクター(=ドクター・ドゥーム)に取り組む姿には、みなさんきっと圧倒されると思いますよ。

──めちゃくちゃ楽しみです!それから、『シャン・チー』の続編って今どうなったんですか?なんでも、『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』でMCUのタイムラインがリセットされると聞いていますが、その前後で『シャン・チー2』はありそうですか?

それはですね、僕より上の階級の話になってしまうんです。映画の編成は僕の仕事じゃないからですね。

僕はこのキャラクターのことが大好きです。深く想っています。この映画は公開当時、世界に深くて重大な影響をもたらしました。当時はパンデミックの最中でしたが、世界中の映画ファンに愛されました。あの映画を楽しんでもらえて、もっと観たい、続編が欲しいと言ってもらえると、僕はいつもありがたい気持ちになります。そのことは重々承知しています。現在は、目前にある映画、たくさんの人が登場する巨大な映画(=『ドゥームズデイ』)に徹底的に集中しているのだと思います。

けれど自然と、このキャラクターには主役になる物語がさらに与えられるはず。それが待ちきれませんし、実現するはずです。だから、皆さんの忍耐に感謝したいです。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

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