シム・リウ、日本のファンに伝えたいこと ─ アベンジャーズ、デジモン、日本旅行を語る単独インタビュー『ラスト・ブレス』公開記念

──キャリアについて聞かせてください。あなたはかつて会計士としての職を失った後、俳優になることを決意したそうです。俳優って不安定で難しい職業だと思いますが、なぜ決心したんですか?
素晴らしい質問です。僕は人生を通じて情熱を追い求めているんです。確かに、俳優としてのキャリアを追うだなんて、全然論理的じゃないと思います。でも、僕みたいなタイプの人間は、本気になれるもの、本物の情熱を捧げられるものでないと成功はあり得ないと考えるんです。
大学で講義を受けている時、いや、高校で授業を受けている頃から、「僕はここにいるべきじゃない、いる必要がない」と感じていました。別に、馬鹿だったわけではないんです。僕は平凡な学生でした。もしかしたら学力が足りなかったのかもしれないし、他の子の方が賢いということもあったと思います。
そんな時に、すごく情熱を捧げられて、かつ、得意なものを見つけちゃったんです。それで、数年かけてやっとわかったんです。僕は馬鹿だったわけじゃなくて、自分を見つけようとしていたんだ、やるべきことを探していたんだ、ということに。
最初に「俳優になろう」と決意した時は、今の状況を想像することもできませんでした。何年も何年も拒絶され、苦しい下積み時代が待っているだろうと思っていた。でも、覚悟はできていました。だって、やれるだけで幸せだし、やりたいことだし。僕にとって、それだけで十分でした。
確かに、不安定な仕事かもしれない。何年も何年も、すごく薄給かもしれないし、一文無しかもしれない。でも、「頑張るんだ」って自分に誓ったんです。だから、がむしゃらに頑張ったんです。本当に大好きだからこそ、あんなに頑張ることができたんです。
このインタビューを読んでくれている人に、伝えたいことがあります。時には、自分の心の声に従ってみて。そこで一生懸命、必死に頑張る覚悟があるのなら、きっと君はなんだって成し遂げられると思います。

──とても素敵な話をありがとうございます。最後に、日本のファンにメッセージをいただけますか?ここ日本には、あなたが想像するよりも10倍は情熱的なファンがたくさんいるんですよ。
わぁ、そうですね。(日本語で)“ありがとうございます”。僕のキャリアを応援してくれて、映画を観てくれて、本当にありがとう。日本が大好きです。また訪れるのが待ちきれません。僕たちが作った映画『ラスト・ブレス』をぜひお楽しみくださいね。
シム・リウ出演のサバイバル・スリラー『ラスト・ブレス』は2025年9月26日より日本公開。
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