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アダム・ドライバー&マット・デイモン共演の法廷映画『The Last Duel』、黒澤明『羅生門』的手法を採用

アダム・ドライバー&マット・デイモン
Photo by Dick Thomas Johnson https://www.flickr.com/photos/31029865@N06/27163437599/ | NASA/Bill Ingalls https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%27The_Martian%27_World_Premiere_(NHQ201509110004).jpg | Remixed by THE RIVER

リドリー・スコット監督、アダム・ドライバーマット・デイモン共演の法廷映画『The Last Duel(原題)』には、黒澤明監督による名作映画『羅生門』(1950)的手法が取り入れられているのだという。

本作の原作は、エリック・ジェイガーによるノンフィクション本『決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル』。14世紀末を舞台に、“フランス最後の決闘裁判”に迫った歴史劇だ。映画では、戦場から戻った騎士ジャン・ド・カルージュが、愛する妻を従騎士ジャック・ル・グリにレイプされたことを知るところからはじまる。カルージュはグリの処刑を望むが、グリは無罪を主張。すべての決着は決闘裁判へと繋がっていく。

The Film Stageのポッドキャストにて、『The Last Duel』の撮影監督を務めたダリウス・ウォルスキーが、本作について「『羅生門』のようで、夫や強姦犯、そして最後には妻という3つの異なる視点から描かれる」と語っている。黒澤明による『羅生門』は、ひとつの殺人事件の真相を巡り、複数の視点から紐解くという手法が取り入れられていることでも有名な作品だ。またウォルスキーによると本作は、14世紀を時代背景として描きながらも、テーマとしては、「非常に現代と共鳴したものとなっており、パフォーマンスも驚くべきほど素晴らしい」という。

なおリドリー・スコット監督は現在、アダム・ドライバー&レディー・ガガ共演の映画『House of Gucci(原題)』の撮影に取り組んでいるところだ。ファッションブランド「グッチ」創業者一族の闇を描く同作について、ウォルスキーは「ハイエンドのメロドラマみたいに、キッチュで面白くて、悲劇的」と説明した。

同作には、アダム・ドライバー&レディー・ガガのほか、アル・パチーノ、ジャレッド・レト、ジャック・ヒューストン、リーヴ・カーニー、ジェレミー・アイアンズなどが名を連ねている。そんな豪華俳優陣を前にしたウォルスキーは、アル・パチーノのことを「マイケル※と5回も呼び間違えてしまった」のだという。※『ゴッドファーザー』シリーズでアル・パチーノふんするキャラクターの名前。

映画『The Last Duel(原題)』は、2021年10月15日に米国公開予定。『House of Gucci(原題)』の公開時期は不明。

Source: The Film Stage , The Playlist

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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