Menu
(0)

Search

カンヌ審査員賞『レ・ミゼラブル』スターチャンネルで独占放送 ─ 移民・貧困・格差、世界の問題をパリ郊外から見つめる

Les misérables(原題)
© SRAB FILMS LYLY FILMS RECTANGLE PRODUCTIONS

第72回カンヌ国際映画祭審査員賞に輝き、第92回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた話題のフランス映画『レ・ミゼラブル』(2019年製作)が、映画専⾨サービス「BS10 スターチャンネル」にて2020年8月16日(日)21時より独占プレミア放送となる。『パラサイト 半地下の家族』と並んでセンセーションを巻き起こした一本が、劇場公開から6ヶ月後の登場だ。

パリ郊外・モンフェルメイユ。ヴィクトル・ユゴーの小説『レ・ミゼラブル』の舞台であるこの街は、移民や低所得者が多く暮らす、危険な犯罪地域とされる場所となっていた。犯罪防止班に新しく加わった警官のステファンは、仲間とともにパトロールをするうちに、複数のグループ同士が緊張関係にあることを察知する。そんなある⽇、イッサという名の少年が引き起こした些細な出来事が大きな騒動へと発展。ステファンたちは事件解決のため奮闘するが、事態は取り返しのつかない方向へと進み始める……。

Les misérables(原題)
© SRAB FILMS LYLY FILMS RECTANGLE PRODUCTIONS

本作は、名作文学『レ・ミゼラブル』の舞台となった街モンフェルメイユを舞台に、移民大国・フランスが現在抱える深刻な社会問題を描いた衝撃のサスペンス・アクションだ。犯罪多発地区にて起こった小さな事件を隠蔽しようとしたことから、雪だるま式に事態は悪化。その過程をリアリズムに徹して描いたのは、自身もモンフェルメイユ出身・在住のラジ・リ監督。⻑編デビュー作ながら、確かな演出力と衝撃の幕切れに唸らされる。作品を観れば、これが移民・貧困・格差という、パリのみならず世界共通の社会問題であることを体感できるはず。世界が未曽有の事態を迎えた今こそ、いまだ根深い問題に目を凝らし、耳を傾けたい。

映画 『レ・ミゼラブル』(2019年製作)は、BS10 スターチャンネル【STAR2】にて、2020年8月16日(日)21時/8月19日(水)12時など放送予定(字幕版)。詳細は公式ウェブサイトをチェックして。

Writer

アバター画像
THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。