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名作文学の舞台、現在のリアルを描く ─ 『レ・ミゼラブル(原題)』日本公開決定、カンヌ映画祭で審査員賞受賞

Les misérables(原題)
© SRAB FILMS LYLY FILMS RECTANGLE PRODUCTIONS

第72回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で審査員賞に輝いた、フランス期待の新鋭ラジ・リ監督の長編映画デビュー作『レ・ミゼラブル(邦題未定、原題:Les misérables)』の日本公開が決定した。映画エンタテインメントサービス「BS10 スターチャンネル」が、世界の良作を届ける「STAR CHANNEL MOVIES」として劇場にて上映する(提供:東北新社、配給/公開日:未定)。

Les misérables(原題)
©RECTANGLE PRODUCTIONS
Les misérables(原題)
©RECTANGLE PRODUCTIONS

1980年生まれ、39歳(2019年5月24日現在)のラジ・リ監督は、これまでWEBドキュメンタリー作品を数多く手がけてきた。本作は、2017年発表の同名短編作品を長編映画化したもの。短編版は“フランスのアカデミー賞”と称されるセザール賞の短編部門にノミネートされたほか、数々の賞に輝いた。

そして本作は、栄えあるカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、審査員賞を見事獲得。クエンティン・タランティーノ、テレンス・マリック、ポン・ジュノらに並び、ほぼ無名の新人監督による作品が名を連ねたこと、そして賞を射止めたことは異例の快挙といえる。

Les misérables(原題)
ラジ・リ監督 ©RECTANGLE PRODUCTIONS

『レ・ミゼラブル』は、ヴィクトル・ユーゴー著の名作文学『レ・ミゼラブル』の舞台となったパリ郊外の地区「バンリュー」を舞台に、現在のリアルを探っていく物語。警察の自警団に入った主人公の男性が、捜査の過程で、人種や宗教、貧富の格差といった問題に巡り合っていく。『ダンケルク』(2017)のダミアン・ボナールらが出演する。

なお、本作が生まれるきっかけとなったのは、2005年10月27日に発生した暴動事件だった。貧困層が数多く暮らすバンリューでは、移民問題に端を発する失業や差別などの社会問題、それを受けた住民の不満が、若者3人の死傷事件をきっかけに噴出したとされている。

映画『レ・ミゼラブル(邦題未定、原題:Les misérables)』は「STAR CHANNEL MOVIES」として劇場公開される(公開時期未定)

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THE RIVER編集部THE RIVER

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