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『ルイスと不思議の時計』ブルーレイ特典映像は必見 ─ 「子供も安心して楽しめるホラー」へのこだわり

ルイスと不思議の時計
© 2018 Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

『E.T.』『バ ック・トゥ・フューチャー』などを製作したスティーブン・スピルバーグ率いるアンブリン・エンターテインメントが、『ハリー・ポッター』の原点と言われる児童小説を映画化。『ルイスと不思議の時計』のブルーレイ&DVDが、2019年3月6日にリリースを迎えた。

ブルーレイの特典映像には、「もうひとつのオープニングとエンディング」や「未公開シーン」「NGシーン集」など、注目のコンテンツが満載。その中よりTHE RIVERでは、イーライ・ロス監督とルイス・バーナヴェルト役オーウェン・ヴァカーロがこの特典映像を紹介するインタビュー映像とその内容を独占入手した。

大人から子供まで みんなで楽しめる映画を

──イーライ、まずは『ルイスと不思議の時計』が家族で観るにはピッタリの映画である理由と特典映像について話してもらえますか?

イーライ:僕の友達には、親が飽きることなく子供と一緒に観られる映画がないと訴える人が多いんです。あるのは、親が嫌がる子供向けの映画か、子供が嫌がる親向けの映画。それに、僕は家族全員が本当に楽しめる映画を作りたい気持ちでいた。8歳だろうと80歳だろうと誰にとっても何か大切なことが見つかる映画を作りたかったんです。それは楽しいものであって、摩訶不思議なものであって、ちょっと不気味なものでもあり、すごい冒険があったり、感動的なものであったりもする。それでいて、誰にとっても楽しい時間を過ごせる映画です。PG(Parental Guidance=親の指導が必要な)映画を作るのは本当にやりたかったことだったんです。だって、僕は『E.T.』や『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』、『グレムリン』、『グーニーズ』といった映画を観て育ってきたんだですから。こういった映画は親や兄弟と一緒に観て、みんなで楽しめた。そこには、みんなにとって大切なことが存在するものですよね。

ルイスと不思議の時計
© 2018 Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

──ブルーレイの特典映像についても少し教えてください。

イーライ:ブルーレイには映像特典を盛りだくさんにしましたよ。撮影現場でのいろんなイタズラ映像があるんですけど、『マイティ・ソー バトルロイヤル』の公開後にやる羽目になったパンケーキの投げ合い合戦があるんです。どちら側にいるかによって見方が変わるけど、それはまるで『マイティ・ソー バトルロイヤル』か『スクール・オブ・ロック』みたいな。それから、もうひとつのエンディングもあります。映画には入らなかった未公開シーンには即興ダンスのモンタージュも。笑えることやドラマティックなことがたくさんあって、本当に楽しめますよ。それに、屋敷やオートマトンの制作過程を伝える映像や、1928年に作られて25年間も箱の中に置かれていたサイレント映画劇場用オルガンを修復する過程を追ったメイキング映像もあるんです。あと、僕のよくタッグを組む作曲家が5年かけてスタジオを建てたんですど、偶然にもこの映画のタイミングでそのスタジオが完成して、この25年でそのオルガンを使うのが最初の映画となったんです。本当に凄いサウンドでした。それに関する特典映像もちゃんとあるんですよ。僕自身とジャック・ブラックによる本編音声解説もありますし、他にもいろいろ面白い特典映像が付いています。

──ホラーの名手として、背筋がゾクゾクして、ホラーのような不気味な感じもありつつ、家族向けの作品を作るのはどんなものでしたか?

イーライ:子供の頃は、家族や子供向けのホラーが大好きだったんです。すごく気に入っていました。でも、いきなり『悪魔のいけにえ』を観るようなことはありませんでした。こういう映画に取っ掛かりやすくなる、入門的な映画があるじゃないですか。『グレムリン』や『グーニーズ』から観はじめて、そのうち思い切って、子供にはとても怖い『ポルターガイスト』や『E.T.』の冒頭20分や、『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』が観られるかもしれない。忍耐力を高めていくような感じですね。子供がいて、僕の作る映画が好きな友達からはこう言われるんです。「子供がトラウマにならずに観られる映画がない。メッセージ性が強く、楽しめながらも、子供が夢にうなされないような映画を作って欲しい。子供に夜中に起こされたくない」ってね。それが『ルイスと不思議の時計』になったというわけです。

ルイスと不思議の時計
© 2018 Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

僕はPG映画を作りたかった。安心できて楽しめるけれども、ちゃんと怖さもありつつ、でも子供が夢でうなされないような映画を作りたかったんです。それに、この映画の「周りと変わっているところがあってもそれを受け入れる」というメッセージがとても気に入っています。自分らしく生きて、他人に認めてもらいたいがために押し殺した自分らしさの全てを受け入れられるようになれば、その自分らしさが自分のマジックの源になるんです。この映画を作っていた時間は素晴らしものでした。映画の公開後には、大勢の友人から「8歳の子供が怖い映画にハマっていて、夢中になっている」と言われました。僕の5歳の甥っ子もパンプキンに吐かせることばかり考えていて、何か吐き出しているパンプキンの絵を描いてますよ。この映画を観た大勢の子供たちにとっては、映画館で怖い映画を観るのが初めてで、今まで一番楽しかった体験になったと思います。

ルイスと不思議の時計
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──ルイスにぴったりな役者を見つけるのはどれほど重要なことでしたか?すぐにその役者はオーウェンだと感じましたか?

イーライ:この映画が生きるのも死ぬのも、誰がルイスを演じるかにかかっていたことは分かっていました。映画はルイスの物語であって、ルイスが観客の感情に訴える頼みの綱。それで、キャスティングの最初の日、オーウェンが入ってきてすぐに、僕は「決まりだ!」と言いました。そんなことが起きれば、監督としては「話がうますぎるんじゃないか? 初日のせいもあるし、やっと映画が撮れるようになったこともあって、浮かれすぎていたのか?」と考えてしまうかもしれない。でも、そんなことはなく、最初からオーウェンだと思ったんです。その時から突然、オーウェンは追い落とされる側になったわけですが、続いてオーディションにやってくる子供たちに対して「ダメだ。オーウェンほど上手くない」と。そして、最後の試験として、他の役者との相性を見る脚本の読み合わせをやりまして。素晴らしい役者に加わってもらったけど、オーウェンは僕らが望んでいたクオリティーを全て持ち合わせていました。彼にはドラマティックなものがありました。あの子の顔と髪を見てください。笑いのタイミングも素晴らしくて、とても面白いんです!

──オーウェン、この映画を作るのはどれほど楽しかったですか?撮影現場での1番の思い出は何ですか?

オーウェン:映画はすごくて、撮影はとても楽しかったです。1番の思い出はジャックのトレーラーの中にいるヤギかな。もっと映画を作れるなら、ジャックのトレーラーに他の動物を入れたい。

イーライ:そうしよう。

オーウェン:大きなヘビなんかいいと思う。

イーライ:それはいいね。キリンとかもね。

オーウェン:いいね!

ルイスと不思議の時計
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『ルイスと不思議の時計』ブルーレイ&DVDは、2019年3月6日(水)発売。3,990円(税別)。レンタル同日開始。

発売、販売元、NBCユニバーサル・エンターテイメント

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THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

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