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リーアム・ニーソン、ハードボイルド探偵フィリップ・マーロウ役演じる ─ 『長いお別れ』続編小説が映画化

Liam Neeson リーアム・ニーソン

『96時間』シリーズや『スター・ウォーズ』クワイ=ガン・ジン役で知られるリーアム・ニーソンが、伝説的ハードボイルド小説シリーズのキャラクター、フィリップ・マーロウ役を演じることが分かった。米Deadlineが伝えた。

フィリップ・マーロウとは、“ハードボイルド小説を確立させた”といわれるレイモンド・チャンドラーの小説シリーズで描かれる主人公。近年では村上春樹による翻訳版がハヤカワ文庫より刊行されている。作品はこれまで度々映像化されており、たとえば『長いお別れ』(または『ロング・グッドバイ』)は、2014年に日本でもテレビドラマ化されたことがある。マーロウの実写版俳優としてよく知られているのは、『三つ数えろ』(1946)のハンフリー・ボガードだ。

リーアムはこの度、『黒い瞳のブロンド』を原案とした映画で、このハードボイルド私立探偵を演じる。もっとも、この小説はレイモンド・チャンドラーが書いたものではなく、ジョン・バンヴィルが『長いお別れ』の公認続編として別名義で執筆したものだ。

「さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ」などの名台詞で知られる『長いお別れ』では、マーロウが友人テリー・レノックスの自殺に隠された謎を追った。その続編『黒い瞳のブロンド』では、マーロウのオフィスを訪れたクレアという美女の依頼を受けて彼女の元恋人を捜索、やがて忘れがたい過去と向き合っていく。

この作品を初映像化する本企画の監督は『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994)や『グレタ GRETA』(2018)で知られるニール・ジョーダンで、脚本は『ディパーテッド』(2007)でアカデミー賞脚色賞受賞のウィリアム・モナハンだ。

撮影は2021年10月より米ロサンゼルスとヨーロッパで開始予定。製作には『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』(2020)などのエリザベス・コスタ・デ・ボーリガード・ローズらが参画。2021年7月バーチャル開催のカンヌ映画祭に向けて売買にかけられる。

リーアム・ニーソンのいぶし銀の演技で、フィリップ・マーロウが現代のスクリーンに蘇ることになりそうだ。

ちなみに『マルタの鷹』も映像化

Source:Deadline

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。