スコセッシ、遠藤周作『イエスの生涯』映画化で『沈黙 -サイレンス-』アンドリュー・ガーフィールドを再起用へ

巨匠マーティン・スコセッシが、2016年の監督作『沈黙 -サイレンス-』原作者である遠藤周作の『イエスの生涯』映画化企画で、『沈黙 -サイレンス-』主演アンドリュー・ガーフィールドを再び起用する意向であることがわかった。米Varietyが伝えた。
『イエスの生涯』はタイトルの通りイエス・キリストの生涯に迫った内容で、カトリック教徒である遠藤の視点で語られる“真実”を描いた作品。スコセッシは2023年にローマ教皇と面会し、イエス・キリストに関する映画を作ることを伝えていた。
既報によると、舞台は現代になるといい、上映時間は80分を目指している。これは、直近作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023)が3時間越えだったこととは対照的である。
ガーフィールドは『沈黙 -サイレンス-』で、日本に渡ってくる聖職者セバスチャン・ロドリゴ神父役を演じた。尊敬していた師が日本で棄教したとの不可解な知らせを受け、師の捜索と布教を使命に来日したが、日本での激しいキリスト教弾圧に魂を苦しめられ、「なぜ神は沈黙するのか」と問う過酷な物語だった。ガーフィールドは、次第に弱っていくロドリゴ役を熱演した。
遠藤周作によるキリスト教を題材とした作品で、スコセッシに再びタッグを組むと見られるガーフィールドだが、演じる役は不明だ。イエス・キリストは30代のうちに死んだとされるため、40代に入ったガーフィールドが演じるかは微妙なところ。
撮影は2024年後半開始の見込みで、撮影地はイスラエル、イタリア、エジプトとなる予定。現在イスラエルではガザ戦争が続いており、撮影には大きな困難が生じる可能性も高い。
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Source:Variety