『リトル・マーメイド』実写映画版、2023年初夏に日本公開決定 ─ 特別映像も到着

ディズニーの名作アニメーション映画を実写化した『リトル・マーメイド』が2023年初夏に日本公開されることが決定した(米国公開日は5月26日)。2022年9月9日(米国時間)、ディズニーの大型イベント「D23 Expo 2022」にて特別映像(ティザー予告編)が公開されている。
(編注:本記事は米国版映像の公開後に執筆され、日本語版映像・国内公開情報の発表後に改稿されたものです)
公開された映像は、CGによって美しく描かれた海中の世界と、ハリー・ベイリーが新たに演じるアリエルの姿、そして名曲「パート・オブ・ザ・ワールド」の歌唱によって構成されている。海中に暮らすトリトン王の反抗的な末娘・アリエルは、地上の世界への憧れを抱いていた。あるとき海面に上がったアリエルは、エリック王子との恋に落ちるが、人魚たちは人間との接触を禁じられている。しかしアリエルは自分の恋心に従い、海の魔女・アースラとの契約を交わすのだった。彼女が人間としての生活を手に入れるかわりに、アリエルとトリトン王は危機に立たされることになる。
出演者はアリエル役のハリー・ベイリーをはじめ、エリック王子役に『ベラのワンダフル・ホーム』(2019)のジョナ・ハウアー=キング、トリトン王役に名優ハビエル・バルデム、アースラ役に『ある女流作家の罪と罰』(2018)などのメリッサ・マッカーシー。また声優として、セバスチャン役に『ブラインドスポッティング』(2018)のダヴィード・ディグス、フランダー役に『ルーム』(2015)のジェイコブ・トレンブレイ、スカットル役に『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のオークワフィナという顔ぶれが揃った。
監督・脚本は『メリー・ポピンズ リターンズ』(2019)『シカゴ』(2002)のロブ・マーシャル。もともとミュージカル界でキャリアをスタートさせたマーシャル監督は、ミュージカルが不振だった1989年当時、アニメ版『リトル・マーメイド』の登場に衝撃を受けたといい、本作のオファーを「運命」だと考えたそう。実写化にあたってはオリジナルに敬意を払いつつ、再創造し、さらなる深みをもたらすことを心がけたと語る。

音楽はオリジナルのアニメ映画版から名匠アラン・メンケンが続投するほか、新曲の作詞には『ハミルトン』(2020)『イン・ザ・ハイツ』(2021)のリン=マニュエル・ミランダが参加した。共同脚本は『メリー・ポピンズ リターンズ』のデヴィッド・マギー&ジョン・デルーカ。製作には『ラ・ラ・ランド』(2016)『クルエラ』(2021)など数々の映画を手がけてきたマーク・プラットのほか、マーシャル、マニュエル・ミランダらが名を連ねている。
実写映画版『リトル・マーメイド(原題:The Little Mermaid)』は2023年初夏に日本公開予定(米国公開日は5月26日)。
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