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大解剖!実写版キャプテン・アメリカの超人的肉体を真面目に考察【シビルウォー円盤発売記念】

皆さんもうお手元に届きましたか、『シビルウォー/キャプテンアメリカ』のBlue-ray。もう10回くらい観た?それは失礼致しました。

泣けましたよね、特典映像。劇場公開版だと、あのへんスピーディーでシャロンとキャップの会話シーンとか少し唐突に感じたので、ロングバージョンでも全然良かったなと素人目には思えました。
あとアンソニー・マッキーの小切手好きね、困ったもんですね。と、意図的にまだ未見の方に判らない話をするのはここまでにして、今回は円盤発売記念ということを言い訳にしまして、キャプテンに関するかなり「ゆるい」記事をお送りしますので、皆さん、いつものように広い心でお読み頂けたらなと思います。くれぐれも、シベリアでの社長みたいにならないで下さいね。

今作シビルウォーは、マーベルヒーロー大集合のオムニバス映画といった面が取り沙汰されことが多いですが、マーベルシネマティックユニバースのフィルモグラフィー上は「ファーストアベンジャー」「ウィンターソルジャー」に続く「キャプテン・アメリカ3」であり、れっきとした主人公はクリス・エヴァンス扮するキャプテン・アメリカことスティーヴ・ロジャースです。超人揃いのヒーロー集団アベンジャーズのリーダーであり、精神的支柱でもあるキャップですが、彼本人の能力は、超兵士血清によって強化された肉体と頭脳、常人の4倍の代謝能力のみ。武装も金属の中で最も軽く強いヴィブラニウム合金の盾だけ。一作目「ファーストアベンジャー」の頃は、普通の兵士よりはだいぶ強い、という設定しか与えられていませんでした。
案の定そのすぐ後の映画「アベンジャーズ」一作目で、超年下のトニーに舐められまくった挙句、最終決戦では空飛ぶ巨大エイリアンには為すすべがなく、雑魚掃除と避難誘導係をやらされる羽目に。筆者も「アベンジャーズ」を鑑賞後、一緒に観に行った友人と、「キャプテン要らないよね」って話をしたのをよく覚えています。

リーダーがそれではいかんだろ、って誰かが言ったわけではないでしょうが、キャップの戦闘能力は「ウィンターソルジャー」で飛躍的に強化され、地に落ちた感のあったキャップの株も、映画の世界的評価の高さも相まって見事V字回復。シビルウォーでもそのハイスペック補正がかかった設定は踏襲されております。

今回はそんな劇中のキャップを振り返りながら、彼の肉体の持つ力に焦点をあてた揚げ足取り、じゃなかったお話をさせて頂きます。

1.ボルトより速いぜ

キャプテン・アメリカの走力 「左から失礼」-「ウィンターソルジャー」の冒頭のシーン。ワシントンD.C.のホワイトハウス前、ナショナル・モールという国立公園でジョギングするサム・ウィルソン、そのサムと同じ周回コースをランニングし何度も周回遅れにする大人げないキャップ。筆者は大好きなシーンです。
走り終わってゼエゼエ言ってるサムと、その何倍もの距離を走ったっであろうに平然としているキャップ。サムが冗談で「ハーフマラソン、30分で走れるんじゃねえの?」と言うと、キャップは「もっと早いよ」と応えます。

はい、ちょっと待って下さい。ハーフマラソンを30分切るスピード、皆さん速いってことはわかるけど、ピンときてないでしょう?これは計算が簡単です。

30分で21km走れるってことは、時速に直すと単純に2倍、時速42km。マラソンですから瞬間的なダッシュと異なり、イーブンペース(速度を維持した状態)で時速42km以上で走れるってことです。
ちなみにウサイン・ボルトのMAXスピードは、時速44km程度とドイツ陸連の調査が公表されています。つまり、キャップは、長距離をボルトの全力疾走とほぼ同じスピードで走り続けることができるわけですね。

では、キャップが長距離走ではなく、短距離ダッシュしたらどうなるか。シビルウォーでは、バッキーを追って幹線道路を猛ダッシュする姿が描かれていますが、普通に走る自動車と同じもしくはは上回る速度で走っています(笑)。
ブルガリア・ブカレストの幹線道路、筆者も自動車で走ったことがありますが、みんなが時速40km以下でノロノロ走ってる、なんてことはありませんでした。このことからキャップは瞬間的になら時速70kmから80kmで走れることが判ります。(このシーンではバッキーもそれを追うブラックパンサーも同じくらいのスピードで走っています。キャップと同じ超兵士血清を打たれたであろうバッキーはともかく、ブラックパンサーはなんで?そのあたり、単体映画で明かされるのでしょうか。)

2.一撃必殺!キャプテン・アメリカのキック力

武器を持たないキャップにとっての必殺技、スペシャルアーツは、ズバリ、キックでございます。
盾じゃないの?って?ちょっと思い出してみてください。ジョルジュ・バトロックや、クロスボーンズとなったラムロウとの対戦を。どちらも決め技は縦回転の胴回し蹴りだったはずです(うろおぼえ)。

ラムロウなんて前作からの因縁あるのにキック一発で戦意喪失しちゃって、「あれ?おまえもう少し頑張れよ」と思ったものですが、あれは仕方ない、キャップのキックは一発貰ったらもうゲームオーバーってくらい強力なのです。
その強さときたら常軌を逸してまして、シビルウォー序盤、ラムロウとの対戦前の最初のアクションシーケンスで、登場するなりいきなり車を蹴りとばすキャップ。蹴っ飛ばされた車に当てられてラムロウの部下が吹っ飛んでましたが、あの車、おそらくフォードのピックアップトラック、F150の昔の型だと思うのですが、車重は優に2トンを超えます。あの車を劇中のように真横に蹴り飛ばすには、少なくもキックの衝撃は、瞬間的にも車重と同じくらいの力を加えないといけません。つまり、キャップの片足キックの威力は2000キロ近くあるってことになります。

そういえば、その後、車の上に乗っていた敵がキャップにドロップキックされて、10メートルくらい離れたビルの二階部分あたりに激突してましたね。片足で2000キロの衝撃があるものを、全体重こめた両足ドロップキックの威力たるや。あの子はもうこの世にはいないはずです。

3.ヘリコプターだって逃がさない!キャップの腕力?いや体重

シビルウォー中盤、洗脳状態のバッキーがビルの屋上からヘリコプターで逃げようとします。ローターが周りホバリング状態になったヘリに追いつき、離陸させないようキャップがヘリを捕まえるシーン。

あれはですね、物理的にちょっとおかしいと感じる場面でして(いや、全部おかしいはおかしいのですが)、その後、ビルのヘリを片手、もう片手でヘリのスキッド(脚部)を持ち、ヘリの飛行を妨害するシーンありますよね?あれは良いのです、キャップの腕力が半端じゃないってことで。
その前の、浮かび上がろうとしてるヘリを下に引っ張るところが問題でして、あの芸当には、腕力がどうこうって話ではなく、キャップ自身の重さが必要になるのではないでしょうか。

キャップは固定されていないわけですから。どのくらいの重さがあれば可能かというと、筆者の超文系的計算によると、あのヘリはごく一般的なシングルローター機です。揚力を数値化するのは難しいですが、該当ヘリコプターに定められている荷物の最大積載重量から少し上くらいのパワーだと思います。一般的なヘリコプターの一般的な最大積載量は燃料含まないで800キロくらいです。
そこからバッキーの体重(メタルアームなので80キロから90キロくらい?)を引いた荷重をかけないと、劇中のように浮かび上がったヘリを下に降ろすことは出来ないのではないでしょうか。それとも、ホバリング中のヘリは上に向かっての推力、本体を回転させようとする力、それを打ち消すテールローターの力が相互作用して、ああやって成人男性がぶらさがれは力のバランスが崩れて、下に降りてきてしまうものなのでしょうか。読者の中で、物理に詳しい方、是非解説を頂きたいところです。

私のエセ理論だと、キャップの体重は700キロ近くないとおかしいことになり、そうすると前作ウィンターソルジャーの有名なエレベーターのシーン。1つのエレベーターにキャップの他に屈強な男が10人乗り込んでも稼働していましたので、あのエレベーターどんだけパワーあるんだよ、って話もしなくてはならなくなってしまいます。

如何でしたでしょうか。いつにもまして緩い小ネタ記事。筆者のシビルウォー円盤が届いて嬉しかったという気持ちだけでも、伝われば幸いです。

Eyecatch Image:http://screenrant.com/captain-america-civil-war-trailer-2-analysis-spoilers/

Writer

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アクトンボーイ

1977年生まれ。スターウォーズと同い歳。集めまくったアメトイを死んだ時に一緒に燃やすと嫁に宣告され、1日でもいいから奴より長く生きたいと願う今日この頃。

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