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【ネタバレ】「ロキ」第1話で指摘されているものは「メフィスト」ではない

ロキ
(C)2021 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマ「ロキ」に、有名ヴィランの「メフィスト」が登場するのではないかという噂が否定されたようだ。このドラマの第1話に見られたシーンについて、脚本家が真相を語っている。

この記事には、ドラマ「ロキ」の第1話と、「ワンダヴィジョン」最終話のネタバレが含まれています。

登場が噂されていたメフィストとは、マーベル・コミックに登場する赤い色をした悪魔のようなヴィラン。ゴーストライダーことジョニー・ブレイズのもとに魂の契約に現れたのもメフィストだ。コミックでは、スカーレット・ウィッチことワンダが、双子の息子に命を与えるため、知らぬうちにメフィストの魂の断片を利用してしまうというエピソードがある。メフィストの襲撃によって我が子を失ったワンダは精神状態が不安定になり、現実改変を起こしてしまう。

そのため、ドラマ「ワンダヴィジョン」ではメフィストがヴィランとして登場するのではと期待する声もあったが、これは実現していない。ファンの間では、「ワンダヴィジョン」最終話に映った洗剤の看板に見られた「M&B」という架空の企業ロゴが、「Mephisto & Blackheart」を指しているのではないかという推測もあがったほどだ(Blackheart=ブラックハートはメフィストの息子。映画『ゴーストライダー』や、ゲーム『マーヴル・スーパーヒーローズ』にも登場する)。

その期待のヴィラン・メフィストが、ドラマ「ロキ」でついに登場するのではないかとの説がまことしやかに囁かれていた。ドラマの第1話で見られたように、教会のステンドグラスに、メフィストのような悪魔が描かれていたからだ。

このステンドグラスは2020年に公開された予告編の時点で明らかになっていたものだが、第1話ではその詳細が少しだけわかることになった。舞台は1549年のフランス・エクサンプロヴァンスで、メビウスらTVAの捜査チームは、“奴”に襲撃されて殺害されたハンターたちの事件現場を検証している。そこに少女が現れると、メビウスは「誰がやったか知ってる?」と尋ねる。少女が指差したのは、角を2本生やした赤い悪魔が描かれたステンドグラスだ。これを見たメビウスも「心配ない、悪魔も私たちを恐れている」と言う。メフィストのことではないか?

ところが、「ロキ」脚本家のマイケル・ウォルドロンが米ETに説明したところによると、「本当にただの偶然の一致なんです。あれはロキが描かれたものなんです」ということなのだそうだ。1500年代当時の人が「角があって、天界から追放された」ロキを見て描いたもの、という設定だという。確かに、原作コミックでのメフィストに角は生えていない。

「撮影もずっと前で、確か『ワンダヴィジョン』の(撮影後の)編集段階に撮っていたはずです。その話題はネットで見ていたので、“面白いことになりそう”と予感はしていました(笑)。あれはドラマのテーマに関係するものであって、そのキャラクター(メフィスト)を示すものではありませんよ。」

メフィストをめぐるファンの想像はさまざまある。「ワンダヴィジョン」のポスト・クレジット・シーンでワンダが赤い目をしてダークホールドを調べていたシーンが、メフィストに関連してくるのではないかというものや、『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』にヴィランとして登場するのではないかというものだ。コミックでのメフィストは、何世紀にもわたってサタンに成り代わって悪事を働いているヴィラン。少なくとも「ロキ」に登場する見込みはなさそうだが、いつ、どのようにMCUに姿を現しても不思議ではないだろう。

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Source:ET

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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