【ネタバレ】「ロキ」シーズン2第5話、「都市伝説」ネタが再び登場 ─ 消えた脱獄犯、生死不明のミステリー

この記事には、「ロキ」シーズン2第5話『サイエンス/フィクション』のネタバレが含まれています。

「ロキ」シーズン2第5話、分岐時間のケイシーは謎の脱獄犯、フランク・モリスだった?
「ロキ」シーズン2第5話『サイエンス/フィクション』では、前のエピソードでTVAが時間織り機もろとも消滅してしまった後の展開が描かれる。ロキ(トム・ヒドルストン)は「タイムスリップ」現象によって、別の時間軸の異なる時間や場所に移動し続けていた。はじめはランダムに転送されているものと考えられたが、のちにロキの時間移動は、「TVAを救う」という“行動理由”に即したものではないかとの仮説が持ち上がる。
その中でロキが移動したのは、分岐時間軸における1962年のサンフランシスコ。登場したのはケイシー(ユージン・コルデロ)だ。この時間軸でのケイシーは囚人で、脱獄を図ろうとしている。牢獄の壁に密かに開けていた通路で仲間と合流し、闇に紛れて脱出すると、用意していた“いかだ”を運んで海を渡ろうとする。
そこにロキが現れ、ケイシーに声をかけるが、彼の方はロキを知らない様子で、仲間からは“フランク”と呼ばれている。フランクは、この男がどうして難攻不落のアルカトラズ刑務所ににふらりと現れたのかが不思議な様子だったが、すぐに“いかだ”を担いで脱走計画へと戻っていく。
フランク・モリスとは
実はこのフランクという男、実在した謎の脱獄犯、フランク・モリスのことだ。10代の頃から犯罪に手を染めたフランク・モリスは1960年、“脱獄不能”とされる海上の要塞刑務所「アルカトラズ刑務所」に入獄した。この刑務所は、映画『アルカトラズからの脱出』(1930)や『ザ・ロック』(1996)で描かれたことでもお馴染みである。
フランクは獄中の協力者らと共に、2年間にわたって脱獄計画を秘密裏に進めていた。1962年6月11日の夜、用意していた自分たちの似姿の頭部人形をベッドに配置し、掘り進めていた穴から脱出。“いかだ”に乗って夜の海に消えた。フランク・モリスの実際のマグショットがこちらだ。
この話の不気味なところは、その後のフランクらの消息が一切不明ということである。彼らは陸地に辿り着き、何のトラブルも起こさずに一般社会に紛れていたのかもしれないし、あるいはサンフランシスコ湾に沈んだのかもしれない。遺体は見つかっておらず、FBIは確たる証拠を掴めぬまま1979年に溺死と断定して捜索を止めている。
フランクの行方がわからなくなったのは、陸地にたどり着いた矢先にロキが現れ、TVAを救う計画に参加していたからだった……というのが、「ロキ」シーズン2が提示する新説、というわけである。フランクはO.B.の研究部屋でも、モノを盗もうとする“手グセ”を見せた。
これと同様の都市伝説ネタは、「ロキ」シーズン1でも描かれている。第1話で、ロキが飛行機から現金の詰まったバッグを持って飛び降りた直後、ビフレストによってどこかに飛ばされてしまうというシーンだ。こちらの元ネタはD・B・クーパーという実在のハイジャック強盗犯。史実では、飛行機をハイジャックして多額の現金を抱え、パラシュートで飛び降りたまま消息不明になった。商業航空産業史上、唯一の未解決ハイジャック事件であるとされる。
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