【ネタバレ解説】「ロキ」シーズン2第2話、ロキ&シルヴィの「冷え切った」関係とラストの意味

この記事には、「ロキ」第2話「ブレイキング・ブラッド」のネタバレが含まれています。

在り続ける者を殺したシルヴィがたどり着いたのは、1982年のオクラホマ州ブロクストン。マクドナルドの店員となり、新しい人生を歩み始めていた。そこに、時の終わり「シタデル」以来会っていなかったロキが訪ねてくる。気まずそうなロキを前に、シルヴィはいかにも迷惑そうな表情だ。
シーズン1では仲を深めた2人だが、なぜこんなにも距離が遠いのだろうか。米Marvel.comでは、シルヴィ役のソフィア・ディ・マルティーノが2人の関係性をこう言い表している。「このシリーズでは、ロキはシルヴィにとって“脅威”となります。彼は、彼女に助けを求め、この生活からおさらばするように求めるのですから。[中略]2人の間には緊張がまだあり、冷え切った空気が流れているんです」。
ソフィアいわく、マクドナルドでロキを見た時のシルヴィの心境は「もう会いたくない元彼に出くわした時」に近いという。ロキと深めた絆なども全て捨て去る覚悟だったのだろう。しかし、分岐時間軸の剪定に走ったTVAのドックス将軍を阻止すべく、2人は協力を余儀なくされることになった。
TVAの暴走を止めることには成功したものの、分岐時間軸の多くは消滅。別の人生があったかもしれないTVA職員たちが悲嘆に暮れるなか、シルヴィは「TVAが問題そのもの。壊れてるし、腐ってる」と厳しい言葉を投げつけ、“故郷”のブロクストンに帰ってしまった。

製作総指揮を務めるケヴィン・ライトは、「信頼できないシルヴィと信頼されないロキがこの緊張を乗り越えていかなければいけません」と米Colliderに語っている。こうした上で、2人の関係性のターニングポイントが第4話で描かれることを示唆。「第4話のワンシーンで、2人が“私たちは神なんだ”と会話するんです。これを受け入れているロキがいる一方、シルヴィは気付かされなければいけない。そこには悲しさがあります。彼女はそうした人生を生きてこなかったですから」。
第2話のラスト、愛車のフロントガラスに寝そべるシルヴィは、何かを隠し持っていた。在り続ける者との戦いの最中に奪い取ったテムパッド(時空間を移動できる小型デバイス)だ。過去と決別したはずのシルヴィはなぜ他の時間軸を気にする必要があるのか。米Gamesrader+では、第2話監督のダン・デリーウがシルヴィの胸の内をこのように察している。
「彼女は、これがわずかな時間だと知っていました。ロキや別のロキ、それか在り続ける者の変異体が現れることを知っていたから持ち続けていたのです。結局、彼女は向き合わなければいけないんです。」
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Source:Marvel.com,Collider,Gamesrader+