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ジョセフ・ゴードン=レヴィット、『LOOPER』で演じた役が一番のお気に入り ─ カズ・ヒロのメイクに「自分ではない誰か」と興奮

Photo by Gage Skidmore ( https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/7001173665/ )

『(500)日のサマー』(2009)をはじめ、『インセプション』(2010)『ダークナイト ライジング』(2012)『ザ・ウォーク』(2015)『スノーデン』(2016)『シカゴ7裁判』(2020)など数々の話題作に出演してきた俳優、ジョセフ・ゴードン=レヴィット。この度、米Vanity Fairにてジョセフは自身が出演した過去作を振り返っている。

そのひとつとしてジョセフがお気に入りと明かしたのは、ライアン・ジョンソンがメガホンをとったSFアクション『LOOPER/ルーパー』(2012)。未来の自分と戦うことになる暗殺者、“ルーパー”ことジョーが予想外な任務に翻弄されていく物語だ。30年後からやってきたオールド・ジョーをブルース・ウィリス、そして現在のジョーをジョセフがふんした。「『LOOPER』を観たことがない方は、僕の顔が変だと少し戸惑うかもしれません」としながら、ジョセフは撮影当時の思い出をこう語っている。

「ブルース・ウィリスに少しでも自分が似るように、毎日何時間にもわたり特殊メイクをしたんです。素晴らしいメイクアップアーティストのカズ・ヒロは、僕とライアンに、“ブルース・ウィリスのように見せるのは不可能です”と話していました。ブルースと私の写真や図表を持ってきて、こう説明したんです。“鼻の下と唇の上の距離が明らかに違います。僕には直せません。彼のような顔にはなれないんです”と。するとライアンはカズに、“そっくりでなくてもいいんです。暗示するようなものになれば構いません。映画ですから”と返していました。」

カズ・ヒロといえば本作のほかにも、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(2017)や『スキャンダル』(2019)を担当し、アカデミー賞では、いずれもメイクアップ&ヘアスタイリング賞に輝いている。“自分ではない誰か”になれることこそが、ジョセフにとって役を演じる上で誇らしいものなのだという。

「私が俳優として成功したか否かを判断しているのは、スクリーン上に映る自分が、普段の自分と違って見えているかどうかということです。『LOOPER』でのパフォーマンスを僕が一番気に入っているのも、これが最も変わったものだったからでしょう。特殊メイクでごまかしているようなものではありますけど、“これは自分ではない誰かだ”みたいな興奮を味わうことができるんです。ブルース・ウィリスの模倣ではなく、ブルース・ウィリスの精神を受け継いだ自分を作るために、多くの取り組みを行いました。だから、もしも演技面でお気に入りを選ぶとしたら、この作品になると思います。」

ちなみにジョセフ・ゴードン=レヴィットは、Showtimeによるドラマ「Super Pumped: The Battle For Uber(原題)」にて主演を務めている。ライドシェアやフードデリバリーなどのビジネスで知られる大企業「Uber」の創業者、トラビス・カラニックにふんするのがジョセフだ。2022年2月27日より米国放送中である。

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Source: Vanity Fair

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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