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『ロード・オブ・ザ・リング』フロド役イライジャ・ウッド、新作映画決定に驚き ─ 「原作への情熱が中心にあってほしい」

ロード・オブ・ザ・リング
© Warner Bros. Entertainment Inc. The Lord of the Rings, the characters, names and places therein are trademarks of The Saul Zaentz Co., d/b/a Tolkien Enterprises under license to New Line Productions, Inc.

ロード・オブ・ザ・リングシリーズの新作映画(タイトル未定)について、ピーター・ジャクソン監督による3部作でフロド役を演じたイライジャ・ウッドがエールを送った。

2023年2月、ワーナー・ブラザースは『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』シリーズの完結から約10年を経て、New Line Cinemaと共同で複数の長編映画を製作する計画を発表。イライジャは米GQにて、この新作について「興味がありますし、楽しみですよ。良いものになることを願っています」と期待を寄せつつ、一定の懸念を交えながら自身の見解を語った。

「(発表には)驚きました。なぜかといえば……もちろん、また映画が作られるからです。明らかに、その中心には大金を得たいという(スタジオの)欲望があります。“よし、最高の芸術作品を作るぞ!”なんて言う重役はそれほど多くないですから。当然、ビジネスの世界なので、誰かを妬んでいるわけではありません。最高の芸術がビジネスから生まれることもある。両方がまったく重ならないわけではありません。」

イライジャの指摘は的を射たものだ。世界中に熱狂的なファンを持つ『ロード・オブ・ザ・リング』の新作映画が、新企業ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの経営的な苦境を脱するための戦略であることは言うまでもないだろう。もっとも、芸術とビジネスの関係に理解を示すイライジャだが、「『ロード・オブ・ザ・リング』はそこ(ビジネス)から生まれたものではない」と言い切る。

「(ピーター・ジャクソン版は)原作小説への情熱と、(小説を)具現化したいという願いから生まれたもの。どういう映画になるにせよ、新作もそうした思いがすべてを動かしてくれることを願います。作品の中心には同じモチベーションがあってほしいし、脚本家やフィルムメーカーを雇う時には、(J・R・R・)トールキンの原作に対する尊敬と、さらに掘り下げることへの情熱があってほしいですね。」

発表によると、新作映画はトールキンによる原作『指輪物語』に基づき、いまだ映画化されていない部分を対象に、“唯一無二の世界を新たな形で、エキサイティングな形で再び映画化する”ものになる。過去の映画版を手がけたピーター・ジャクソン監督らはワーナーから情報を共有されており、新作映画に関するビジョンについて今後話し合いを持つようだ。

なお、ワーナーはピーター・ジャクソン版の前日譚として位置づけられているアニメ映画『ロード・オブ・ザ・リング:ウォー・オブ・ロヒアリム(原題)』を2024年4月12日に米国公開予定。来たる新作映画と同作が具体的な繋がりを持つかどうかは明らかになっていない。

Source: GQ

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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