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ワーナーで『ロード・オブ・ザ・リング』新作映画が発表、「力の指輪」Amazon側の見解は

ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪
(c)Amazon Studios

米ワーナー・ブラザーズが『ロード・オブ・ザ・リング』の新作映画を開発中であることを受けて、ドラマ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」(2022-)を製作するAmazon Studiosの責任者ジェニファー・サルクが、自身の考えをコメントしている。

J・R・R・トールキン著『指輪物語』に基づく『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは、ひとつの指輪を巡り壮大な冒険を繰り広げる世界的ファンタジー。2001年~2003年に米ワーナーとピーター・ジャクソン監督が3部作として送り出し、全世界で50億ドル以上の興行収入を記録した。2012年~2014年には前日譚『ホビット』3部作が発表された。

一方、Amazon製作のドラマ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」は、『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』の数千年前を舞台に悪の再来を描く物語。シーズン1だけで4億6500万ドルもの巨額制作費が投じられた本作は、全世界で1億人以上が視聴し、4億時間以上もストリーミング視聴される大ヒットとなった。

このたびワーナーは、『指輪物語』の映像化権・商品化権などを有するEmbracer Group/Middle-earth Enterprisesと契約を締結。映画シリーズを手がけた、ワーナー・ブラザース傘下のNew Line Cinemaとともに複数の長編映画を製作する計画を発表した。

このニュースを受けて、米Varietyはサルクに対し、「ロード・オブ・ザ・リング」関連の作品が多すぎると市場がみなす基準値はどれぐらいか?と質問。サルクは「いずれわかるでしょう」と答え、新作映画の発表に動じない様子で「力の指輪」の継続的な成功に自信を示した。

「我々は、自分たちのオリジナルシリーズ(「力の指輪」)を愛しています。このシリーズをとても誇りに思っていますし、長期的な投資をしています。なので、我々の作品を長く続けるのに十分なファンの愛があると確信しています。」

ワーナーによる『ロード・オブ・ザ・リング』の新作映画がどのような物語になるかは不明だが、これによって「力の指輪」の視聴者が奪われるのではとの見方もある。しかし、同シリーズの舞台が中つ国の“第二紀”であるのに対し、ワーナーが権利を持つのは、映画版『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』でおなじみの“第三紀”の映像権。つまり新作映画も「力の指輪」とは異なる時代の異なるキャラクターを描く可能性が高く、もしかしたら両作品は互いに補完し合う関係になり得るかもしれない。なお「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」はシーズン2への更新も発表されている。

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Source:Variety

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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