『ロード・オブ・ザ・リング』ゴラムの新作映画、2026年米公開決定 ─ アンディ・サーキスが主演&監督、トリロジーの製作陣が揃って復帰

J・R・R・トールキンによる『指輪物語』を原作とする『ロード・オブ・ザ・リング』新作映画『ロード・オブ・ザ・リング:ザ・ハント・フォー・ゴラム(原題:Lord of the Rings: The Hunt for Gollum)』が2026年の米公開を目指して製作されることがわかった。現地時間2024年5月9日、米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデヴィッド・ザスラフCEOが投資家向けの収支報告会の場で発表した。
米Varietyによれば、本企画は2000年代の『ロード・オブ・ザ・リング』トリロジーにも登場したゴラムを主人公とする物語。トリロジー版でゴラム役を演じたアンディ・サーキスが復帰するほか、監督も務める。サーキスは2007年に監督デビューを果たしており、直近では『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021)を手がけた。
企画は現在、脚本開発の初期段階とのこと。製作には、『ホビット』『ロード・オブ・ザ・リング』トリロジーを手がけたピーター・ジャクソン監督、脚本にはフラン・ウォルシュとフィリパ・ボウエンのコンビが復帰することも判明している。
ジャクソンは製作のプロセスにおける「すべてのステップに関与する」とされている。ウォルシュとボウエンは現在、新作アニメ映画『ロード・オブ・ザ・リング:ウォー・オブ・ロヒアリム(原題:The Lord of the Rings: The War of the Rohirrim)』の脚本を務めるフィービー・ギッティンズとアーティ・パパジョルジュと共に作業にあたっているところだという。
このほか製作総指揮にはサーキスのほか、ピーター・ジャクソン作品のプロデューサーとして知られるケン・カミンズと『ブリジット・ジョーンズ』シリーズや『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のジョナサン・カヴェンディッシュが名を連ねている。
物語の詳細は伏せられたままだが、デヴィッド・ザスラフCEOは「まだ語られていないストーリーラインを掘り下げていく」と明言している。そのため、『ホビット』や『ロード・オブ・ザ・リング』が属する第三紀終盤よりも前の物語になることが予想される。
ワーナー・ブラザースは近年、『ロード・オブ・ザ・リング』のIP開発に積極的な姿勢を見せており、このたび発表された新作映画の企画は2023年の時点でザスラフCEOによって明かされていた。ワーナーは複数の新作実写映画を展開していく意向で、『ザ・ハント・フォー・ゴラム』はその第一弾となる。
正式始動にあたり、ピーター・ジャクソンは脚本家コンビのウォルシュとボーウェンとの連名で声明を発表。「良き友人でありコラボレーターであるアンディ・サーキスと共にまた中つ国に戻れるのは光栄です」とコメントしている。また、監督も任されることになったサーキスは「イェェェェス、プレーシャス(愛しいしと)!親愛なる友人であり、中つ国の並外れた、比類なき守護者であるピーター、フラン、フィリッパとともに、未知の世界に踏み出す時が再びやってきました」と興奮のコメントを発表した。
『ロード・オブ・ザ・リング』の関連企画では、ワーナーが企画を進める上述の新作アニメ映画『ロード・オブ・ザ・リング:ウォー・オブ・ロヒアリム』が2024年12月13日に米公開予定。同作には、トリロジー版でエオウィン役を演じたミランダ・オットーが語り部役の声優として復帰する。また、Amazon Studiosからはドラマ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」(2022-)シーズン2が2024年後半に配信開始となる見込みだ。王の帰還に備えよ。
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Source:Variety