「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」ガラドリエル役、戦士としてのキャラ設定について見解 ─ 「第三紀までのエルフは、ある程度進化している」

J・R・R・トールキン著『指輪物語』に基づくAmazonの新シリーズ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」では、エルフのガラドリエルが‟戦士”として描かれている。このキャラクター設定に賛否両論が集まる中、ガラドリエル役のモーフィッド・クラークが米Varietyのインタビューで同役についてコメントをしている。
「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の2000年前を舞台に中つ国の第二紀に迫る。同シリーズには多くの新キャラクターが登場する一方、ガラドリエルやエルロンド(ロバート・アラマヨ)などお馴染みキャラも再登場している。
映画版でケイト・ブランシェットが演じたガラドリエルは穏やかで、神聖な美しさが印象的であった。しかし同シリーズの若きガラドリエルは、氷に覆われた山を登り、雪トロルと戦い、巨大なワームに襲われるなど、アクションヒーローさながらの試練を潜り抜ける。劇中で紹介される通り、まさしく‟高名なエルフの戦士”だ。

しかし映画版のイメージが強いあまり、ドラマ版のガラドリエルに疑問を持つファンも少なくない。こうした懐疑的な意見を受け、クラークは以下のようにキャラクターを擁護している。
「彼女の穏やかさは、苦労して手に入れたものだといえるでしょう。色々な経験をしないと、あのレベルの知恵は得られないと思います。彼女は知恵がつくと無垢な心が失われるということを(ある時点で)話していますが、これは私が物語の中で見つけたとても良いポイントでした。何千歳になっても若いというのはどんな感じなのか?この間に彼女が失った無垢なものは何か?と考えたのです。第三紀までのエルフは、ある程度進化しています。」
また、クラークは第一紀のエルフの性格が全く違うことを例に挙げ、「彼らは中つ国の歴史なので、永遠に変化し続けるのです。正典のキャラクターを演じる者にとって、いかにしてそのキャラクターが我々の知る姿になるのかを探求するのは、本当に興味深いことでした」と、進化し続けるガラドリエルのキャラクターアークを探る面白さを語った。

エルフは不死であるため、クラークが述べたように、長い歴史の中で変化する機会があったと考えられる。映画版で描かれた第三紀のガラドリエルになるまでに、どのような道を歩むのかは非常に興味深い。1話・2話で戦士としてのガラドリエルを疑問に思った人も、エピソードが進むにつれ次第に納得できるのかもしれない。
「ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪」シーズン1はAmazon Prime Videoにて独占配信中。
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Source:Variety