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『アントマン&ワスプ:クアントマニア』脚本家、MCU内部情報をリークしたとの噂を否定 ─ 『アベンジャーズ』降板説も浮上

アントマン&ワスプ:クアントマニア
(c)Marvel Studios 2023

冷静に考えれば言いがかりもいいところである。秘密主義の徹底で知られるマーベル・スタジオは、雇用した脚本家に対しても、他のプロジェクトの情報を必要最低限しか知らせないことで有名。問題のアカウントは、ラブネスが関与していない『サンダーボルツ(原題)』や「デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)」のキャスティングや撮影状況に関する情報を投稿していたため、ラブネスには到底知り得ないはずの内容が含まれていたのだ。

しかし、いったん火がつくと燃え広がるのがTwitterである。本人の否定にもかかわらず、「ラブネスがMCUの情報をリークしていた」それどころか「『アントマン&ワスプ:クアントマニア』のプロットや脚本を流出させたのもラブネスだったのではないか」という、何の根拠もない噂ばかりが広がってしまった。

なお、ラブネスは自らが『カーン・ダイナスティ』を離脱したとの噂については現時点では否定していない。マーベル・スタジオは脚本家の情報を正式に公開しておらず、関連する報道もなされていない状況だ。ただしMCU作品のみならず、ハリウッドの大作映画では、脚本の草稿がある程度まとまった時点で別の脚本家を起用し、以前の執筆者は企画を離れることが珍しくない。ラブネスが『カーン・ダイナスティ』を離脱したにせよ、それは必ずしもトラブルを意味するものではないのだ。

もとより今後のMCUについては、征服者カーン役のジョナサン・メジャースが暴行容疑で逮捕されて以降、今後の展開の見通しが立っていない。メジャースを今後も起用するのか、あるいは代役が起用されるのかもわからないほか、2025年5月公開予定の『カーン・ダイナスティ』まで残り時間が短いことを受け、計画の大幅な見直しが検討されているとの説もある。これまた推測にしかすぎないが、もし『アベンジャーズ』の次回作から征服者カーンの出番が少なくなる(あるいは登場しない)場合、『クアントマニア』を執筆したラブネスはもはや適任ではなくなったという可能性もあるはずだ。

Source: FORTUNE, Torrent Freak, The Direct

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。