Menu
(0)

Search

NetflixオリジナルMarvelドラマシリーズ『ルーク・ケイジ』登場!アメコミのブラック・ヒーロー台頭に注目しよう

『デアデビル』『ジェシカ・ジョーンズ』に続いて、いよいよ配信開始となったNetflixオリジナルMarvelドラマシリーズ第三弾『ルーク・ケイジ』。
すでに『ジェシカ・ジョーンズ』にも準レギュラーで顔出し済みの鋼鉄のボディと怪力を持つあの黒人キャラということでおなじみの方もいらっしゃるだろう。

もともとの出自が70年代のブラックスプロイテーションの流れを受けて誕生したヒーローということで、
マンハッタン・ハーレムを舞台にR&B、ソウルミュージックがガンガン流れる、21世紀型のブッラクスプロイテーション作品となっている。
雰囲気でいえば“シャフト”こと『黒いジャガー』やパム・グリア主演の『コフィ』を彷彿とさせる。

ドラマシリーズはもちろん、MCU(=マーベルシネマンティックユニバース)とも同じ世界観、時期的には『アベンジャーズ』第一作の直後だから関連ネタもたっぷり。
直接のキャラクターの登場は少ないものの(『デアデビル』のロザリオ・ドーソンがほぼレギュラーで登場)、他にも『デアデビル』のキングピンやN.Yでのアベンジャーズの活躍などワードが散りばめられている。
闇で取引される武器の供給源はトニー・スタークの商売敵、ハマー・インダストリーだったりする。
この後鉄のこぶしを持つカンフーマスター『アイアン・フィスト』主演のドラマ化を待って、ドラマ版というか町内会版アベンジャーズ、『ディフェンダーズ』がスタートの予定だが、『デアデビル』のパニッシャーのキャラが立ってピンでドラマシリーズという話もあって、予定がどんどん伸びてしまいそうで、少し心配でもある。

さてさて、人種の坩堝アメリカ・N.Yということで、もろもろの事情もあって、ありとあらゆる分野において各人種に特化しものが自然と登場する。
大統領選挙の政策公約ですらそうなのだから、アメコミにも当然同じ流れがある。

ルーク・ケイジはまさにその代表格だが、近年の映像化作品の中だけでもかなりの数がいる。
まずはMCU。実は出演作品最多状態のサミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリー。
原作では白人でスタートしていたが最近は映画に合わせて黒人キャラになっている。

ほかに、アイアンマンとキャプテンアメリカの相棒ウォーマシンファルコンもいる。
『シビルウォー』で初参戦ながらも強烈なインパクトを残したブラックパンサーに、アスガルトの門番ヘイムダルもいる。
そもそもMarvelスタジオ映画制作路線本格化のきっかけを作ったのはウェズリー・スナイプス主演の『ブレイド』三部作だ。

権利関係で、別路線ノX-MENからは何といってもハル・ベリーのストーム
ウルヴァリンのヒュー・ジャックマンもそうだが、オスカー女優がいつまでも
アメコミジャンルに登板してくれるのはありがたい。そういえば、キャット・ウーマンをやってたこともありましたね。
他にもビショップダーウィンジョン・ライスなどもともと登場人物が多いだけに多数。

映画三作連続で賛否両論というか、映画ファンを不安な思いにさせているDCエクステンデットユニバースでいえば、まさかの参戦で驚かされたウィル・スミス=デッドショットが直近のキャラクター。
そして『ジャスティス・リーグ』に搭乗予定のサイボーグが登場予定。
映画とは別に絶好調のドラマユニバースでは全体の核となる『ARROW/アロー』の
頼れる常識人相棒ティグルが忘れられない。

ちなみに『ARROW/アロー』やスーサイド・スクワッドにも登場したカタナなどなど
若干、誤解を助長し様な感じではあるものの日本人キャラも多い。
『ウルヴァリン:SAMURAI』なんてものもありましたね。
この映画には『ARROW/アロー』版のカタナ福島リラ、レックス・ルーサーの秘書TAOが
アメコミ世界に初登場している。

すさまじい勢いで拡大しているアメコミの映像化。
キャラクターも増える一方で、追いかけるほうも大変だが、
人種やカルチャー、歴史を把握しておかないとわからない小ネタも増えてくるので、
頑張って、ついていこう!

Eyecatch Image:http://screenrant.com/luke-cage-featurette/

Writer

OsoneRampo≒村松健太郎
OsoneRampo≒村松健太郎村松 健太郎

≒村松健太郎。脳梗塞との付き合いも10年目。 映画祭の審査員、映画学校を手伝い。シネマズBY松竹にて執筆も。 映画を広げるのに便利な舞台とか本とかも・・・・。黒手袋て杖をついていれば私です、

Ranking

Daily

Weekly

Monthly