R指定版ハイジ『マッド・ハイジ』公開決定 ─ ペーター処刑、おんじ爆死?ここ最近で一番メチャクチャな予告編

あの『アルプスの少女ハイジ』をR指定のドチャクソグロ描写ゴリゴリで実写化したB級映画『マッド・ハイジ』が、2023年7月14日に日本公開されることが決定した。宮崎駿監督の新作『君たちはどう生きるか』と同日にぶつけてきている。
誰もが知る『アルプスの少女ハイジ』を、舞台となるスイス出身の監督とプロデューサーが、B級エログロバイオレンスバージョンにアレンジ。スイス映画史上初のエクスプロイテーション映画が誕生した。
製作資金を募ったクラウドファンディングでは、なんと2億9千万円も調達(あの『アイアン・スカイ』越えである)。アニメ版のおなじみのシーンなども再現されており、日本へのリスペクトも随所に感じられる内容だという。
ストーリーはこんな感じだ。チーズ製造会社のワンマン社長にしてスイス大統領でもある強欲なマイリは、自社製品以外のすべてのチーズを禁止する法律を制定。スイス全土を掌握し、恐怖の独裁者として君臨した。
それから20年後。アルプスに暮らす年頃のハイジだったが、恋人のペーターが禁制のヤギのチーズを闇で売りさばき、見せしめにハイジの眼前で頭部爆裂大処刑されてしまう。さらに唯一の身寄りであるおじいさんまでもマイリの手下に山小屋ごと包囲されて大爆死。愛するペーターと家族を失ったハイジは、邪悪な独裁者を血祭りにあげ、母国を開放することができるのか。
『マッド・ハイジ』吹替版予告編
『マッド・ハイジ』字幕版予告編
予告編では吹替版と字幕版の2種類が製作された。ハイジ役は内田真礼さんが担当。ちなみに実際の上映は字幕版だけなので、吹替版は予告編限定だ。最後には「俺の下半身がヨーデルを奏でてる」と最低の下ネタで締めくくられる、ムチャクチャな展開となっている。
独裁者マイリ役には『スターシップ・トゥルーパーズ』の主人公ジョニー・リコ役で知られるキャスパー・ヴァン・ディーン。『グラディエーター』『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のデヴィッド・スコフィールドが〝アルムおんじ′′ことハイジのおじいさんに扮するなど、B級を超えた豪華なキャスティングにも注目だ。

ポスターは、「ハイジ」らしくスイスの美しい山々、たくさんのチーズ、理解できるのはそこまで。あとは「ハイジ」とは程遠い要素で構成されている。
センターには返り血を浴び、甲冑をまとった美少女(ハイジ?)、少女の左隣には、眼帯をして銃を構えた老人(アルムおんじ?)。右センターにはスイスの鮮やかな民族衣装を身にまとった黒人男性(ペーター?)。その左下には暗い表情の囚人服を着た女性(クララ?囚人服?)。そして左下にはモルゲンシュテルン軍司令官クノール(誰やねん)。右上にはスイス大統領のマイリ、というすでに本家本元の「ハイジ」とはなかなかの距離感の完成度となっている。
前売券と前売り特典の情報も到着。前売券は上部が半円型のチケットが採用されており、裏面は本作の
過激度、血しぶき度、スカッと度、この映画ムリなどを記録することができるようになっている。当日一般1,900円のところ、1,500円で購入することができる。劇場窓口で購入すると、『マッド・ハイジ』ロゴ入りオリジナル缶バッジを数量限定でプレゼント予定だ。4月22日(土)より劇場窓口及びメイジャーHPにて販売される。
『マッド・ハイジ』は2023年7月14日 ヒューマントラスト渋谷新宿武蔵野館、池袋シネマ・ロサほか全国公開。