【ネタバレ】『マッドマックス:フュリオサ』エンディング解説 ─ フュリオサ最後の決断の意味、シリーズ今後の予定は?

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『マッドマックス:フュリオサ』エンディング解説
『マッドマックス:フュリオサ』では、荒野・ウェイストランドを舞台に、幼くして母親を殺されたフュリオサの復讐劇が展開された。復讐の相手は当然ながら母親を殺した暴君・ディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)。もう1人の暴君イモータン・ジョーの縄張りであるシタデルで口のきけない少年労働者として潜入しながら、復讐の機会を狙っていた。
1度目のチャンスが訪れたのは、イモータン軍に警護隊長として雇われていた戦士・ジャックと結託して弾薬畑を訪れた時。ジャックとともに“緑の地”へ戻る前、弾薬畑を占拠しようと試みるディメンタスと対峙したフュリオサは、遠く離れた場所から銃を放ち仕留めようとするが、上手くいかず。その後、ひとりウォー・タンクでディメンタスの元へ突っ込んでいったジャックを助け逃亡したフュリオサだったが、ディメンタスと彼の部下に追いつかれてしまい、捕らわれてしまう。鎖で繋がれたフュリオサは隙を狙い、片腕を残してその場から逃走。復讐に失敗するも、なんとか命だけは助かった。

フュリオサはシタデルに連れ戻され、死の淵から回復。するとまもなく、イモータン軍とディメンタス軍による40日戦争が開戦する。この間、腕を失ったフュリオサは義手を自ら作り、ボロボロの車を手に入れ、2度目の復讐へ乗り出す。戦争の末に劣勢となったディメンタスは生き残った部下と逃走を図るも、怒りに燃えたフュリオサはこれを逃さない。三手に分かれた敵を1人ずつ仕留め、ついにディメンタスに追いついた。
無防備のディメンタスの前に立ちはだかったフュリオサは、「私のことを覚えているか。15年前、ある女性がいただろう」と問う。記憶を思い出せないでいたディメンタスだが、ようやく目の前の女戦士が、かつて「リトルD」と呼んでいた養子の少女であることを察した。「お前が来るのを待っていたんだ」というディメンタス、「お前は壮大にやれるか?」と意味深に問う。最終的にフュリオサがディメンタスに与える罰として選んだのは、思いがけないものだった。

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スクリーン上ではディメンタスが後ろから頭を撃ち抜かれる姿や、車に繋がれ走らされる姿、磔にされる姿など、あり得た死のシナリオが映し出されるが、ヒストリー・マンの語るところによれば、フュリオサはディメンタスの半身を地に埋め、かつて母親から受け継いだ種を植えることにしたのだった。ディメンタスは息こそしていたようだが、文字通り“植物状態”となり、長年の悪事の報いを受けたのだった。
その後、エンディングではフュリオサがシタデルに閉じ込められていた花嫁たちを連れ出す姿が映し出される。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の本編映像もダイジェスト的に登場し、ファンの知るイモータン・ジョーとの壮大な追跡劇の物語へと繋がっていくことになった。