「マグニートーには居場所がなかった、ハグが必要だ」マイケル・ファスベンダーが『X-MEN』解釈を語る

『X-MEN』シリーズの前日譚映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーションファーストクラス』(2011)などでマグニートー/エリック・レーンシャー役を演じたマイケル・ファスベンダーが、マグニートーに対する深い愛情を語っている。
ソ連との冷戦が続く1960年代の米国を舞台にした『ファースト・ジェネレーション』でファスベンダーが演じたエリックは、幼少時代に母親を目の前で殺害されるという壮絶な過去を持つキャラクター。磁力を操り、金属を意のままに操れるミュータントの彼は、強力なテレパシーを持つプロフェッサーX/チャールズ・エグゼビアと出会う。2人は親友同士になるが、ミュータントの能力を世界平和のために使いたいチャールズと、そのパワーを世界を支配するために利用しようとするエリックは反目しあうことになる。

米Vanity Fairのインタビューで過去の出演作を振り返ったファスベンダーは、「『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』に心から惹かれたのは、(マグニートーが)アウトサイダーという設定で、自分の居場所がないという感覚でした」と答えた。
エリックは、ユダヤ人強制収容所で科学者シュミットにより、ミュータントの能力を引き出すために母親を目の前で殺害された。心の拠り所となる家族もいなければ、母親の死に責任を感じて育ち、自分自身をも受け入れられなかったに違いない。さらに、普通の人間とは違うミュータントの彼は“異端”として扱われ、どこにも属することが出来ない孤独感と闘っていたのではないだろうか。
そんなアウトサイダー的なマグニートーに心惹かれたというファスベンダーは、「それが僕にとって、このキャラクターに取り組みたいという関心の核となり、彼の行動に正当性を見出すとことも大きな理由になりました。彼がどこまでやるつもりなのか、その動機は何なのかもです。本質的にその核となるのは、マグニートーはハグが必要だということです」と説明した。
幼少時代に受けたトラウマにより、孤独と疎外感を抱えて育ったエリックに必要だったのは、「温かいハグ」以外の何ものでもないとのファスベンダーの分析には心が締め付けられてしまう。ファスベンダーは、10年近くにわたって4作品でマグニートー役を演じたため、キャラクターに対する想い入れも大きかったのではないだろうか。
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Source:@Vanity Fair