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『カササギ殺人事件』ドラマ化決定、原作者アンソニー・ホロヴィッツが自ら脚色

『カササギ殺人事件<上>』創元推理文庫

アンソニー・ホロヴィッツ著の傑作ミステリ小説、『カササギ殺人事件』(上下巻・創元推理文庫)が米国にてテレビドラマ化される。米PBS局が正式に発表した。

『カササギ殺人事件』は、女性編集者スーザン・ライランドが、作家アラン・コンウェイによる未完のミステリ小説『カササギ殺人事件』を読むという作中作の構造で展開する長編ミステリ。作中の『カササギ殺人事件』では、1955年を舞台に、名探偵アティカス・ピュントが、とある屋敷の家政婦の不審死を追いかける。編集者スーザンの“謎解き”はどのように繋がるのか、そして事件の真相は? 鮮やかなストーリーとアガサ・クリスティーへのオマージュなどが高く評価され、世界的ベストセラーとなった本作は、日本でも多数のミステリ賞に輝いた。

ドラマ版は全6話構成で、脚本は原作者のアンソニー・ホロヴィッツが執筆。テレビドラマの世界でも「名探偵ポワロ」「バーナビー警部」シリーズを執筆、「刑事フォイル」(2002-2015)など多数のミステリ・シリーズを世に送り出してきたクリエイターとあって、自ら挑むドラマ化には大きな期待がかかる。プロデューサーには、ホロヴィッツによるドラマ作品を手がけてきたジル・グリーンが就任した。

このたびホロヴィッツは、「『カササギ殺人事件』は私の小説で最も成功した作品であり、容易に脚色できる作品ではありません。しかしながら観客を楽しませ、そして裏切る、完全に独創的なドラマになると思います」とのコメントを発表。グリーンは「現実と虚構の危ない橋を渡り、真実を暴くために戦う、強い女性が主人公です。こんな犯罪ドラマはかつてなかったと思います」と記した。

ドラマ版「カササギ殺人事件(原題:Magpie Murders)」の放送時期は未定。製作・米国放送はPBSが、海外配給はソニー・ピクチャーズ・テレビジョンが担当する。

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Sources: PBS, Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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