ゼンデイヤ&ジョン・デイビッド・ワシントン共演『Malcolm & Marie』Netflixが世界配給権を獲得 ─ コロナ禍で製作された初の長編映画

『スパイダーマン』シリーズのゼンデイヤ、『TENET テネット』(2020年9月18日公開)のジョン・デイビッド・ワシントン共演、映画『Malcolm & Marie(原題)』の世界配給権をNetflixが獲得したことがわかった。米Deadlineが報じている。
『Malcolm & Marie』は、新型コロナウイルスが猛威を振るう中で製作された初の長編映画。35mmフィルムカメラで撮影されたモノクロ映画としても注目を集める本作は、ジョン・デイビッド・ワシントン演じる映画製作者とゼンデイヤ演じる恋人の関係性を描く物語だ。二人は映画のプレミア上映後、批評面および興行面での成功を確信している。夜になり、次第に二人の関係性が表面化し、彼らの愛の強さが試されていくことに。本作は、コロナ禍で今世界が経験していることを反映した『マリッジ・ストーリー』(2019)的な作品とも伝えられている。
Deadlineによると、本作の世界配給権の販売に際して、事前に20分に及ぶプロモーション映像が各配給会社に提供された模様。そして、正式な販売が執り行われたトロント国際映画祭(2020年9月10日〜20日)では、錚々たる配給会社による争奪戦が勃発した。名乗りを上げたのは、HBO、Amazon、A24、サーチライト・ピクチャーズなど。争いの末、Netflixが3,000万ドル(約32億円)で世界配給権を獲得したというわけだ。
ゼンデイヤから企画始動した本作の監督・脚本は、同じくゼンデイヤ主演「ユーフォリア/EUPHORIA」(2019-)のクリエイターであるサム・レヴィンソンが、製作はキッド・カディなどが担当。撮影は2020年6月17日〜7月2日に、新型コロナウイルスの影響でロックダウン中だった、アメリカ・カリフォルニア州にある建築物「Caterpillar House」にて、各映画製作組合の安全ガイドラインを遵守した上で行われた。「Caterpillar House」はガラスで全体が覆われており、外からでも中が見渡せるだけでなく、換気もしやすい工夫がなされているため、構造上も撮影に最適な場所だったというわけだろう。
Source: Deadline