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ゲーム『Marvel’s Avengers』Ms.マーベルがアベンジャーズ復活のカギ ─ プレイ可能キャラとして登場、「本当に共感し、理解できるキャラクターに」

Marvel's Avengers (アベンジャーズ)

PS4/Xbox One/PC/Stadia対応ソフト『Marvel’s Avengers(アベンジャーズ)』に、コミックの人気女性ヒーローであるカマラ・カーン/Ms.マーベルがプレイアブル(プレイ可能)キャラクターとして登場することが発表された。2019年10月5日(米国時間)には、New York Comic ConにてMs.マーベルのトレーラー映像が公開されている。日本語字幕付きの映像も届けられた。

Marvel's Avengers (アベンジャーズ)

『Marvel’s Avengers』のストーリーは、サンフランシスコにアベンジャーズ西海岸支部が設立され、記念イベント「アベンジャーズ・デイ」が開催されう中、謎の爆発が起こるところから始まる。この爆発はテリジェン・ジェネレータの実験から起きたもので、イベントの参列者は緑色のガス(テリジェン・ミスト)を浴びてしまう。コミックにおいて、「テリジェン・ミスト」とは超人類インヒューマンの能力を活性化させるもので、ガスを浴びた者には自ら操りきれないほどの能力が与えられるという設定だ。

アベンジャーズをはじめとするスーパーヒーローに憧れ、ヒーローたちのファン・フィクション(二次創作)に熱を入れる少女カマラ・カーンは、このイベントに参列しており、テリジェン・ミストを浴びる。そして、身体の形状を自在に操るというスーパーパワーを覚醒させるのだ。

Marvel's Avengers (アベンジャーズ)

イベントの爆発事件から5年後、ヒーローたちがアウトローとなり、世界が危機に瀕する中、カマラは自身のパワーを隠して生きているという設定。しかしある時、カマラはとある陰謀を察知し、巨大科学企業AIMから“あるもの”を盗み出した。

カマラが頼ったのは、科学者ブルース・バナー/ハルク。事件の責任を感じて姿を消していたブルースは、カマラからAIMの疑わしさを訴えかけられ、「アベンジャーズがはめられていたとしたら?」との疑問を呈される。トニー・スターク/アイアンマンと面会したカマラは「キャプテン・アメリカは殺されたんだ」と主張。決定的な証拠を出してくれと激高するトニーに、その“証拠”を差し出した。

Marvel's Avengers (アベンジャーズ)

マーベル・ゲームズのビル・ロスマン氏によれば、『Marvel’s Avengers』において、Ms.マーベルは「アベンジャーズを再結成させる」役割を担っているという。事件によって分裂したチームを結びつけるのは、コミックにおいて最も新しいヒーローのひとりであるカマラ・カーン、もともとは一介のファンにすぎなかった少女なのだ。

開発を担当した米Crystal Dynamicsのスコット・アモス氏は、ゲームのストーリーを考案する上で、「コミックに忠実でありながら、新鮮さをもたらすにはどうすればいいのか」を検討した末、Ms.マーベルの登場に至ったのだと米Comicbook.comに明かしている。

「現代にふさわしいキャラクターか、共感できるか、“私はスーパーヒーローのファンだ!”としっかり宣言できるかと考えました。みなさんには、スーパーヒーローのファンをプレイしてほしいと思っていたんです。テレビや映画、コミック、ゲームなど、あらゆるメディアで80年もの歴史を持つ、よく知られた、愛されているヒーローたちは他にもいます。だけど私たちが求めていたのは、本当に共感できる、理解できる、そしてあらゆることを訴えかけられる視点を持ったキャラクターでした。」

Marvel's Avengers (アベンジャーズ)

 

ナラティブ・デザイナーのハンナ・マクロード氏は、コミックのMs.マーベルが抱えている葛藤はファンが非常に共感できるものだと述べている。自分はどうなるのか、ヒーローとしてどう見られていくのか。また彼女は一人の少女として、自分の居場所に不安を覚えてもいるのだ。ハンナ氏は「Ms.マーベルのことが好きかどうかにかかわらず、みなさんが繋がりを持てるメインキャラクターを作ることができたと思います」と自信をにじませる。

なお、カマラ・カーン/Ms.マーベルを演じているのは『Fallout 76』にも声優として参加したサンドラ・サード。ゲームやテレビドラマ、短編映画で活躍している新鋭だ。

ゲーム『Marvel’s Avengers (アベンジャーズ)』は、PlayStation(R)4、Xbox One、Windows PC、Stadia向けに2020年5月15日発売予定。

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Sources: Marvel, ComicBook.com(1, 2

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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