令和版『マスターズ・オブ・ユニバース』公開決定、予告編が到着 ─ 最強戦士ヒーマンを現代アップデート
ソニー・ピクチャーズによる、古くて新しいヒーロー冒険譚映画『マスターズ・オブ・ユニバース』が2026年より日本公開されることが決定した。全世界一斉に特報映像が解禁されている。
1980年代に人気を博したマテル社のアクションフィギュアシリーズを現代リメイク。エアロビクスが世界を席巻し、カラフルなシリアルが“健康的な朝食”の象徴だった80年代。その空気を濃縮したポップカルチャーの1ピースとして、忘れてはならない存在が『マスターズ・オブ・ユニバース』である。
玩具メーカーのマテルが1981年に送り出したアクションフィギュアは、筋骨隆々の肉体を誇るヒーロー、ヒーマン(He-Man)の金髪と魔法の剣というアイコニックなビジュアルで一気に人気を獲得。同時展開のコミック、そして後に続くTVアニメシリーズの後押しもあり、爆発的なヒットへとつながった。
日本でも『魔界伝説ヒーマンの闘い』の名でフィギュアが発売され、近年はNetflixでのアニメシリーズ配信も話題に。映画としては1987年、ドルフ・ラングレン主演の実写版『マスターズ/超空の覇者』が制作されている。
約40年ぶりとなる新たな実写映画『マスターズ・オブ・ユニバース』は、マテルのアクションフィギュアを基盤にしつつ、世界観を現代的にアップデートした“令和版”として、新旧ファンの視界を同時に射抜いてきそうだ。
主人公は、惑星エターニアの王子として生まれたアダム。幼い頃、身を守るため“誰にも知られない場所”として地球へ送り込まれ、15年の時を経て成長したアダムは、伝説の剣“パワーソード”を発見する。剣に導かれ故郷へ戻った彼を待っていたのは、邪悪な宿敵スケルターによって陥落したエターニアの姿だった。アダムは人々を救うべく、最強の戦士ヒーマンとして悪の軍団に立ち向かう。
解禁された予告編には、王家の居城キャッスル・グレイスカル、スケルターの根城スネーク・マウンテンなど、原作でもおなじみのロケーションが登場。ヒーマンが剣を掲げ「力は我にあり!」と叫ぶ象徴的な瞬間も描かれ、宇宙船や無数の兵士を交えた大規模な攻防戦がダイナミックに展開される。あの“玩具箱の中の宇宙”が、映画館サイズのスケールで再構築されるイメージだ。
ヒーマン/アダム役に抜擢されたのは、ニコラス・ガリツィン。1994年イギリス生まれで、19歳で主演デビュー後、Netflix映画『パープル・ハート』(2022)やPrime Video『赤と白とロイヤルブルー』(2023)などで存在感を拡大。『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』(2024)ではアン・ハサウェイの相手役を務め、日本でも「あのイケメンは誰?」と話題を呼んだ。本作が大作アクションへの本格挑戦となり、役作りでは1日約4,000kcalの食事とトレーニングを重ね、肉体改造を経て撮影に臨んだという。
ヒーマンと共に戦う女戦士ティーラ役は、カミラ・メンデス。Netflixドラマ「リバーデイル」で知名度を大きく上げ、映画でもZ世代の支持を集めてきた存在だ。SNSでも強い影響力を持つ彼女が、ティーラにどんな芯の強さと熱量を持ち込むのか注目される。
さらに、仲間たちの精神的支柱となる屈強な戦士マン・アット・アームズ(ダンカン)役にイドリス・エルバ。アクション作で鍛え上げた説得力と包容力が、作品の重心を担うことになりそうだ。そしてヴィランであるスケルターにはジャレッド・レト。ジョーカーや『モービウス』など“危険な存在感”に定評のある俳優が、骸骨の顔を持つ宿敵をどう血肉化するのか。ヒーローの強さは、悪役の魅力によって決まる。スケルターの造形と演技の噛み合わせは、本作の鍵のひとつになるだろう。
監督は『バンブルビー』(2018)のトラヴィス・ナイト。脚本は『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(2016)のクリス・バトラーが担当する。玩具発の世界を単なる懐古ではなく、現代の観客が熱狂できる“物語の強度”へと再構築できるか。予告編が提示したのは、懐かしさの再現ではなく、あの神話をもう一度「今」のテンションで語り直すという意志である。

80年代のアイコンが、2026年のスクリーンでどんな新しい伝説になるのか。レトロの追憶に留まらない“新章”を狙う『マスターズ・オブ・ユニバース』は、2026年全国公開。今年、世界は新たなヒーローの誕生を目撃する。






















