『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』復活パルパティーン役、孫娘設定に「あの怪物もセックスをしていたということ?」質問に回答

死者の口が開いた!スカイウォーカー・サーガにおけるエピソード9である『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)では、ルーク・スカイウォーカーとダース・ベイダー/アナキン・スカイウォーカーが決死の覚悟で倒したダース・シディアス/パルパティーンが蘇って、闇の最強艦隊ファイナル・オーダーを率いて襲来する。
パルパティーン役を演じたイアン・マクダーミドは米Varietyによる特集インタビューで、同役復活の裏話を披露。「この役を演じるのはこれが最後だと思った瞬間は?」との質問には、「彼は殺されたんだと思いました」と、『ジェダイの帰還』でダース・ベイダーによって奈落の底に突き落とされた瞬間を振り返る。その後、プリクエル3部作で再演の機会が得られたのは「また幸運が巡ってきた」と考えたそうだ。
「でも、あれが本当に最後だと思いました」と、『シスの復讐』に至るまでの前日譚3部作で務めを終えたはずだと考えていた様子のマクダーミド。「すると、J・J・エイブラムスから電話があって、“彼が帰ってきます”と。それも素晴らしいことだと思いました」と、『スカイウォーカーの夜明け』再演オファーを振り返る。「すると、そこで私には孫娘がいて、私を捕まえようとしているというではありませんか。そのことにもとても満足していました。とりわけ、その孫娘というのをデイジー・リドリーが演じてくれていますからね」。
『スカイウォーカーの夜明け』では、実は自分のクローン体に魂を宿して生き延びていたパルパティーンが再登場。それまで描かれてきた全ては、死してなお強大な闇の影響力を持つパルパティーンの策であったこと、そして“何者でもない”とされていたレイの正体は、この永遠なる暗黒卿の孫娘だったことが判明する。

つまり、パルパティーンが子作りをしていた?「そういう話は一切していませんでした」とマクダーミドは明かしている。「頭の中で考えをまとめるのは私の役目でした。『ファントム・メナス』の劇中でも、ミディ=クロリアンというものへの言及がありまして、それがアナキン誕生に関係するものでした」。
ミディ=クロリアンとは、神秘の力であるフォースを織りなす微生物のことだ。これによりフォースの指標は数値化して計測できる設定となり、当時多くのファンはフォースへの憧憬が興醒めすると嫌った。
「ジョージ(・ルーカス)はそれを深く説明しすぎることを望まなかった」とマクダーミドは続けている。「しかし私たちは、アナキンは処女懐胎のようなものだと考えていました」。アナキンは、母シミ・スカウォーカーが自然に孕って生まれた子どもであるとの設定である。「もっとも、断定はできません。そうした複雑性は神のみぞ知るからです」。
パルパティーンとレイの生物学的な関係について、マクダーミドは話を進めている。「皆さんから、ちょっと小恥ずかしい質問をされるようになりました。“あの邪悪な怪物もセックスをしていたということですか?”とね」。その答えは?「私たちにもわからないのです。この怪物が誰かと性的な関係を交わしていたという最悪な想像をするよりも、何かチューブの中での出来事を想像するかもしれませんね」。
パルパティーンが『スカイウォーカーの夜明け』で復活したことに対する否定的な声について、マクダーミドは「常にそういうものでしょう?」と大らかだ。「私はそういうものを読まないし、ネットもやりません。だから私に届くのは、誰かが直接言及した時だけです」。
復活すれば「ちょっとした騒ぎになるかもしれないとは思っていました」と認めつつ、マクダーミドはパルパティーンの再登場について「完全に理にかなっている」と考えている。「恐ろしい傷を負ったこの男は、いつか自分の身に何かが起こるかもしれないと考えていた。だからプランBを用意していたのです。彼がより強大になって帰ってくるという考えは気に入っていますよ」。
『スカイウォーカーの夜明け』のクライマックスでは、歴代のジェダイから力を分け与えられたレイによって、パルパティーンは倒される。「今回こそ、彼は完全に破壊されました。だから、彼はもう死んだはずですよ」。
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Source:Variety