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コッポラ最新作『メガロポリス』カンヌで初上映、7分の拍手喝采も賛否分かれる

メガロポリス(原題)
Courtesy of: American Zoetrope / Megalopolis / Mihai Malaimare Jr.

『ゴッドファーザー』シリーズのフランシス・フォード・コッポラ監督最新作『メガロポリス(原題)』が、第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でワールドプレミアを迎えた。米Varietyによれば、上映後には7分間のスタンディングオベーションが起こったという。

『Megalopolis』は、大災害に見舞われ廃墟と化した現代アメリカの街を再建しようとする建築家の男・セザール・カティリナ(アダム・ドライバー)の物語。理想の未来を思い描きながら街を建造しようとするが、強欲や利権に固執する市長フランクリン・キセロ(ジャンカルロ・エスポジート)からの阻害を受けてしまう。

コッポラが40年以上温めてきたというSF叙事詩がついにカンヌでお披露目となった。レッドカーペットにはコッポラ監督や主演のアダム・ドライバーをはじめとするメインキャストが登場。2時間20分の上映終了後には、会場から拍手喝采が巻き起こり、コッポラ監督も感激の表情を浮かべていた。

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もっともVarietyは、映画に対しては賛否両論の反応だったと伝えている。劇中では、アダム・ドライバーが演じるキャラクターのセックステープや、シャイア・ラブーフが演じる薬漬けになったドナルド・トランプ風の人物、オードリー・プラザ演じる女性が大勢の男たちを支配するシーンなどが賛否を分けたという。

その表れか、現時点で米Rotten Tomatoesでは批評家スコア47%という記録となっている。一方で賛辞も寄せられており、米Deadlineは「映画の可能性を再発見するマッドモダンの傑作だ」と絶賛。辛口批評家として知られる米Indiewireのデイビット・アーリックは「手遅れになる前に時間を止めようとする、彼の数ある挑戦の中でも最も大胆で率直な作品だ」と評価した。

カンヌで公開された『メガロポリス』の公開時期は未定。現時点で、フランスやイギリス、ドイツ、スイス、イタリアといった欧州の国々で配給会社との契約が済まされているというが、北米地域の配給会社は伝えられていない。

なお、米IMAXのリチャード・ゲルフォントCEOによれば、水面下では世界の映画館でIMAX上映を行うための準備を進めているとのことだ。

Source:Variety(1,2),Rotten Tomatoes,Deadline,Indiewire

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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