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『ミッション:インポッシブル』シリーズ、製作陣が希望するも復帰できなかったキャラクターがいた

『ミッション:インポッシブル』
© Paramount Pictures 写真:ゼータイメージ

トム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル』シリーズは、時折、シリーズのキャラクターが思わぬカムバックを見せるという趣向も特徴のひとつ。2022年公開のシリーズ第7作(タイトル未定)には、1996年製作の第1作から、ユージーン・キトリッジ(ヘンリー・ツェニー)が復帰することも判明済みだ。

ところが、製作陣が復帰を試みたにもかかわらず、残念ながら再登場が叶わなかったキャラクターがいたという。第3作『M:i:III』(2006)でトム演じるイーサン・ハントとチームを組んだIMFの女性エージェント、ゼーン・リーだ。演じたのは、その後『ダイバージェント』シリーズや「NIKITA/ニキータ」(2010-2013)などに出演したマギー・Qである。

米CinemaBlendでマギーが語ったところによると、製作陣は「2回も私を呼び戻そうとしてくれた」とのこと。それでも『ミッション:インポッシブル』に復帰できなかったのは、マギーがテレビドラマに出演していたからだったという。「本当に残念でしたが、契約があったので無理だった」というのだ。

『M:i:III』に続く第4作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011)の製作時期に、マギーは「NIKITA/ニキータ」に出演。また、第5作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)の時期には「STALKER : ストーカー犯罪特捜班」(2014-2015)に参加していた。『ゴースト・プロトコル』には新エージェントとしてジェーン・カーター(ポーラ・パットン)が登場したが、ポーラも『ローグ・ネイション』には出演できなかった。いまやレギュラーとなったMI6のイルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)は、マギー&ポーラの不在ゆえに考案されたともいわれる。

残念ながら『ミッション:インポッシブル』には戻れなかったものの、マギーは独自のキャリアを築き、主演を務めるアクション映画『The Protégé(原題)』ではマイケル・キートン&サミュエル・L・ジャクソンと共演し、『007 ゴールデンアイ』(1995)『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)のマーティン・キャンベル監督とタッグを組んだ。そこでマギーは、かつてジェームズ・ボンドを演じたピアース・ブロスナンの逸話を聞かされたという。

「有名な話だと思いますが、ピアースはドラマに出ている時にボンド役のオファーをもらったって。契約があるせいで、(ボンド役を)断るしかなかったそうです。契約破棄はできないし、契約を廃棄することは死ぬことと同じ。だからピアースはジェームズ・ボンドを断ったんですが、結局は演じる運命だったんでしょうね。後になって、またオファーがあったそうです。だから、もしも演じる運命だったなら、必然的にそうなるんですよ。(『ミッション:インポッシブル』では)確かにオファーがあって、私は本当にうれしかった。だけど、お引き受けできなかったんです。」

本シリーズにおいては、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)に登場したCIA長官のエリカ・スローン役のアンジェラ・バセットが、コロナ禍の影響で第7作に出演できなかったことも判明している(第8作には登場予定)。もっとも、おそらく『ミッション:インポッシブル』は今後もまだまだ続いていくことだろう。いずれマギー・Q演じるゼーン・リーが帰ってくることも、まったくありえない話ではないはずだ。

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Source: Cinema Blend

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。