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『ミッション:インポッシブル』最新作、副題『デッドレコニング』の意味とは ─ 監督が自ら示唆

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
©2022 PARAMOUNT PICTURES.

2023年、トム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル』シリーズの最新作がいよいよ登場する。『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)から5年ぶりとなる新作の副題は『デッドレコニング』。しかも、シリーズ史上初の2部作(前後編)として製作される。

では、このサブタイトルにはどんな意味が隠されているのか? 監督・脚本のクリストファー・マッカリーが、英Empireにて語った。

「(本作では)イーサン・ハントの過去から、たくさんの物事が浮かび上がってきます。“デッドレコニング”とは航行に関する言葉で、わかっている最後の位置からコースを決めることを意味します。それはイーサンだけでなく、いくつかの人物のメタファーになっているのです。」

マッカリーの説明をさらに言い直せば、「デッドレコニング」とは、移動経路や距離などから位置を割り出すことで航行する“推測航法”という意味。転じて、情報のない中で推測や結果を出すことを指す言葉でもあり、直訳すれば“死の報い”という言葉にもなる。このサブタイトルに、いくつかの意味が込められていることはすでに明らかだろう。

また新たに判明したのは、このサブタイトルがトム演じるイーサン・ハント以外の人物にも関係していること。本作にはイルサ・ファウスト役のレベッカ・ファーガソン、ベンジー役のサイモン・ペッグ、ルーサー役のヴィング・レイムス、ホワイト・ウィドウ役のヴァネッサ・カービーが続投するほか、第1作からユージーン・キトリッジ役のヘンリー・ツェニーが復帰。新キャストとしてヘイリー・アトウェル、ポム・クレメンティエフ、シェー・ウィガムらが加わった。このうちの数名が、タイトルにも繋がるほどの大きな役割を担っていることは確かだ。

ちなみにマッカリーは、シリーズ第7作『デッドレコニング PART ONE』および第8作『デッドレコニング PART TWO』が、シリーズの常識を超えるスケールになることも示唆している。「2部作のアドベンチャーを作るのなら壮大でなければならない。それは最初からわかっていました」と語り、「シリーズの他の作品を呑み込んでしまうほどの作品にする必要がある。それ以外の方法はなかった」と豪語する言葉には、本作への並々ならぬ気合いが見て取れる。

映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は2023年7月14日、『PART TWO』は2024年6月28日に米国公開予定。なお、日本国内では『PART ONE』が2023年公開予定と告知されている。

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Source: Empire

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。