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『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』黄色い車は「ルパン三世」の影響じゃない ─ 監督「よく知りません」

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
©2023 PARAMOUNT PICTURES.

トム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』に、日本の人気アニメーション「ルパン三世」の影響があるのではないか……。ファンの間で長らくささやかれてきた説を、監督・脚本のクリストファー・マッカリーが否定した。

『ミッション:インポッシブル』シリーズと「ルパン三世」に通じる点があることは、以前の作品でもしばしば指摘されてきたが、本作で注目されていたのは、特報映像や予告編にも登場している黄色いフィアット500のカーチェイスシーン。トム演じるイーサン・ハントと、新たなヒロインと目されるグレース(ヘイリー・アトウェル)が、『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)などでルパンが乗り回したことでもおなじみの車種に乗っている。

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これは「ルパン三世」を直接引用したものではないか……というのがファンの間での仮説だったが、マッカリー監督は「ルパン三世」を観たことがない模様。米Colliderにて、「フィアットが黄色いのは、とても目を引く、楽しい色だからです。『ルパン三世』のことはよく知りません」と語った。

第5作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)では『パララックス・ビュー』(1974)や『コンドル』(1975)を参照したマッカリーだが、本作では、あえてわかりやすい引用やオマージュを排除したという。しかし、さまざまな映画に影響を受けてきただけに、意図せずともその影響が表れたところもあるようだ。

ジョン・フォードやスティーブン・スピルバーグの影響がたくさんあると思います。まったく意図していなかったところに『未知との遭遇』(1977)の影響が見えましたよ。(『デッドレコニング PART ONE』には)そういう作品の幽霊が見えるんです。」

そのほか、北極や潜水艦の映画が大好きだというマッカリーは、『遊星からの物体X』(1982)や『U・ボート』(1981)『クリムゾン・タイド』(1995)などを愛するという。しかし、どの作品も本作に直接的な影響を与えてはいないとのこと。「(映画として)いい環境を見せてもらえると、僕もやってみたいと思うんです」と語った。

映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は2023年7月21日(金)公開

Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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