マイケル・ケイン、声のAI生成に合意「次世代の物語を支援したい」 ─ レプリカ音声映像も公開

『ダークナイト』3部作などの名優マイケル・ケインが、AIオーディオ企業ElevenLabsによる、自身の声のAIレプリカ生成に合意したことがわかった。
ケインが参加したのは、企業が広報活動やパートナーシップ、創造的取り組みのために、タレントの声をリクエストできるプラットフォーム「アイコニック・ボイス・マーケットプレイス」。ElevenLabsは企業とタレントの権利者をつなぎ、双方が合意して契約を結んだあとは、自社のテクノロジーによるAI生成の“声”を使用できるようになる。
ElevenLabsはケインをサービスに迎えるにあたり、プロモーション映像を公開。ケインのAIレプリカ音声によるナレーションを聴くことができる。
映像のなかで、ケインのナレーションはこう語る。
「私はこれまで、スクリーンの内外でさまざまな役柄を演じてきました。さて、皆さんに質問です。“声”を象徴的にするものとは何でしょう? トーンか、アクセントか、それともバランスでしょうか。答えはシンプルに、“メッセージ”です。[中略]
声は私たちに強さや力、抗議、祈り、そして喜びをもたらします。もちろん、新たな境地や進歩はつねに警戒されるものです。けれども、人間の原動力や情熱、芸術性、そして創造性は常に勝利します。なぜなら、テクノロジーはメディアにすぎないから。これこそが、人間らしさの増幅なのです。」
ケインは声明のなかで、「私は長年にわたり、人々の心を動かす物語──勇気やウィット、人間の精神を描いた物語──に声を与えてきました」と綴っている。また、ElevenLabsのテクノロジーは「人間性に代わるものではなく、人間性を称えるもの」そして「声を増幅させ、世界中の新たなストーリーテラーに扉を開くもの」と。「私は生涯をかけて物語を語ってきました。ElevenLabsは、次世代の物語を語ることを支援していきます」。
「アイコニック・ボイス・マーケットプレイス」では、マイケル・ケインのほか、ライザ・ミネリ、ジュディ・ガーランド、ジョン・ウェイン、ローレンス・オリヴィエ、バート・レイノルズ、アラン・チューリング、ベーブ・ルース、マーク・トウェイン、トーマス・エジソン、J・ロバート・オッペンハイマーらの声が使用できるようになる。
ElevenLabsは、このサービスを「有名な声を倫理的に提供し、またライセンス契約を可能にすることで、AIによるメディア制作の倫理的課題を解決する」ものだと説明。AIによってスタジオやタレントにさらなる機会を提供し、ストーリーテリングを拡張していくものだとしている。
なおケインのほか、『インターステラー』(2014)『ジェントルメン』(2019)のマシュー・マコノヒーも、ElevenLabsとは2022年より提携。自身のニュースレター「Lyrics of Livin’」のスペイン語版を自らの声で配信しており、このたび同社への投資(金額非公開)を行っていることを明らかにした。
▼人工知能 の記事

米ワーナー、動画生成AIのSeedance 2.0に警告声明「知的財産を侵害している」 自社出身の相手に 
動画生成AIのSeedance 2.0が声明「懸念は承知している」「不正利用防止の措置を講じている」 議論は続きそう 

『パルプ・フィクション』脚本家、生成AIでいきなり映画3本を製作中 ─ 「AIと謳っただけで資金がドンと集まった」「素晴らしい時代だ」 時代が変わっていく 


Seedance 2.0に米映画協会が警告「著作権侵害を停止せよ」 ─ トム・クルーズとブラッド・ピット格闘映像で話題 バイトダンス社に声明 

トム・クルーズVSブラッド・ピットのAI映像に「我々は終わりだ」と『デッドプール』脚本家が絶望ポスト ─ 「AIでハリウッド最新作と見分けつかぬ作品が出来る」 どう思う?
Source: Variety


























