マイケル・ジャクソン伝記映画に期待、過去最高額の税控除で話題

“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソンの生涯を描く伝記映画『マイケル(原題)』が、米カリフォルニア州で過去最大規模となる2,100万ドル(現為替1ドル136円換算で約28億5,600万円)の税控除を受けることが明らかとなり、その製作に期待が高まっている。米Varietyが報じた。
カリフォルニア州のフィルムコミッションはこのほど、24のプロジェクトに対して総額8,170万ドル(約111億円)の税控除を割り当てた。同委員会は、『マイケル』は1億2,000万ドル(約163億円)の州内支出を生み出すと評価し、2,100万ドルの税控除とした。この金額は税額控除プログラムが設けられてから14年間の歴史において最高額となる。
これまでにカリフォルニア州は『バンブルビー』(2018)に2,230万ドル、『スペース・プレイヤーズ』(2021)に2,180万ドル、『トップガン マーヴェリック』(2022)に2,140万ドルの税控除を与えていた。過去最大規模となる税控除を受けた作品ラインナップに『マイケル』が加わることになる。
その他にフィルムコミッションは、『クリード』シリーズのマイケル・B・ジョーダンが主演する、『トーマス・クラウン・アフェアー』(1999)のリメイク映画に1,380万ドル(約18億7,700万円)、タイトル未定のディズニー映画に1,130万ドル(約15億3,700万円)の税控除を与えることも明かしている。
『マイケル』は、マイケル・ジャクソンが「ジャクソン5」で活躍した時代から、ソロとして世界最大のスターになるまでの日々を描く伝記映画。晩年の小児性愛者の告発や、麻酔薬の過剰摂取が死因となった最期についても、美化することなく正面から取り扱う作品になるという。
マイケル役で主演するのは、マイケルの兄ジャーメイン・ジャクソンの息子で、マイケルの甥にあたるジャファー・ジャクソン。ジャファー自身も歌手やパフォーマーとして活動している。『イコライザー』シリーズのアントワーン・フークアが監督を務め、脚本を手掛けるのは、『エイリアン:コヴェナント』(2017)などのジョン・ローガン。製作には、『ボヘミアン・ラプソディ』プロデューサーのグレアム・キングが名を連ねる。
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Source:Variety